共同通信が炎上、京大の山中教授の記事で「印象操作」との批判

共同通信が炎上、京大の山中教授の記事で印象操作との批判が殺到

日本の代表的な通信社が1月25日、京大の山中教授について言及した記事で「印象操作ではないか」と批判されて炎上、記事を訂正した。

山中伸弥所長は京都大iPS細胞研究所の論文で不正があったとして、1月22日に記者会見し「所長として非常に強い後悔、反省をしている。心よりおわび申し上げる」と謝罪していた。

その後、共同通信は1月25日14時ごろ、「山中氏、科学誌創刊に深く関与か 京大、iPS研の論文不正発表」との見出しの報じた。

当初、共同通信は以下のように報じた。

京都大iPS細胞研究所の研究不正で、問題の論文を掲載した米科学誌ステム・セル・リポーツの創刊に、当時、国際幹細胞学会の理事長を務めていた山中伸弥・研究所長が深く関わったことが25日、分かった。

この論文の審査に山中氏は関与していないとみられるが、現在も編集委員の一人となっている。一般的に科学誌の論文審査制度に対しては、不正を見抜く仕組みが不十分だとの声もある。




学者が科学専門誌の創設に編集員として関わること自体は特段、珍しいことではない。

専門誌の編集委員は審査員からの審査結果に基づき論文の掲載可否を判断する。

そして共同通信自身が当初の記事内で研究所のコメントとして紹介しているように「科学誌の編集委員は通常、所属する研究機関の論文の審査には関与しない」。

そのため見出しの「山中氏、科学誌創刊に深く関与か」と「京大、iPS研の論文不正発表」の間には直接の関連性がない。

まるで山中氏が不正発表に関わっていたと誤解させるような記事の見出しに批判が殺到した。

山中氏の責任を強引に追求する姿に「共同通信は一つの記事で問題があった場合、関与していない経営陣まで責任を問われているのか」との非難も飛んだ。

共同通信の記事は朝日新聞や読売新聞など紙の全国紙にも使われることが多く間違った印象が広がるとの懸念も生じている。

共同通信は1月25日20時45分、訂正などの注釈は付けずに該当記事を「山中所長が給与全額寄付 京大iPS研、論文不正」に差し替えた。

【共同通信の公式アカウントによる該当記事のツイート】

【共同通信公式アカウントのツイートを抜粋】

【京大iPS研の論文不正】問題の論文を掲載した米科学誌の創刊に、山中伸弥所長が深く関わったことが分かりました。山中氏は今回の論文審査に関わっていないとみられますが、現在も編集委員の一人。(松吉)






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