LINE、子会社で71億円の赤字 モバイルと音楽、決済の3社で 全体は80億円の黒字

LINE、子会社で71億円の赤字 モバイルと音楽、決済の3社で 2017年12月期の全体は80億円の黒字

現代人の生活インフラとして定着した対話アプリ「LINE」の子会社は苦戦している。

LINEは4月20日、官報で主要な子会社の2017年12月期の決算を公表した。

格安スマホのLINEモバイルは33億円の赤字(当期純損失)だった。

スマホ向け決済サービス「LINE Pay(ラインペイ)」は27億円の赤字、定額制音楽聴き放題サービス「LINE MUSIC(ラインミュージック)」は10億円の赤字。

一方で、1月31日に発表していたライングループの連結全体の純利益は80億円と黒字だ。

LINEはモバイル分野で2018年にソフトバンクと提携するなど対話アプリ以外での収益力の強化を急いでいる。




LINEモバイル、費用は売り上げの倍 

【LINEのコンテンツ分野のサービス利用者は増えている(2017年12月期決算資料より)】


「LINEの子会社は随分と赤字なんですね。モバイルなんて売上高が33億円に対して営業費用が67億円ですよ。売り上げの倍も費用がかかってるなんて」


「格安スマホの業界は競争が激化している。LINEはモバイルを手がけていなければ全体の利益は80億円ではなく100億円を超えていたかもしれない。ソフトバンクと提携して何とかしようという気持ちもわかるね」


「決済のラインペイ、音楽のラインミュージックも大幅な赤字じゃないですか」


「ラインペイとラインミュージックは設立4年目、モバイルは2年目に過ぎない。ラインとしては対話アプリで抱えている顧客に対してどれだけコンテンツ分野で利益をあげるかという挑戦の段階だよ。分野によっては3〜5年後に収益の柱に変わっているかもしれない」


「決済分野ではLINEがウェブペイを2015年に買収してましたもんね。最近は親子でLINEのやり取りをする人も増えてきたし、おじいちゃんおばあちゃんがラインで決済する日とかがやってくるのかしら」


「LINEのサービスが始まったのは2011年6月23日だ。これからどうやって利益を出していくのかは経営者の力にかかっている。2016年に上場してからは株主からの視線も厳しくなっている」


「LINEって日本人の多くが毎日使ってるのに、対話アプリとしてはお金を払っていないっていう不思議なサービスですもんね」


「スタンプに課金しまくってる利用者はおるやろ。若い子はLINEでしかニュースを見ないって子もおるで。世代ごとでLINEの使い方って全く違うんやろな」




LINE子会社、官報掲載文の決算

・この記事の関連リンク

LINE:2017年12月期通期決算資料






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