イグニス、決算資料「いつでも利益を出せる状態に」 最終損益は26億円の赤字、残る純資産は22億円
【上場企業のイグニスの決算資料が話題に】
イグニス、決算資料「いつでも利益を出せる状態に」 最終損益は26億円の赤字、残る純資産は22億円
アプリ制作の上場企業イグニスの決算資料が話題だ。
イグニスは11月12日、2018年9月期の決算を発表した。
【イグニスの業績】
売上高:48億円(13%減少)
営業損益:マイナス25億円(前期は8300万円の黒字)
最終損益:マイナス26億円(前期は3500万円の赤字)
VR並びに医療機関向けSaaS(Software as a Service)を中心とした新規事業領域等に係る債権の貸倒引当金繰入額15億円が重荷となった。
大幅な赤字の結果、2018年9月末の純資産は22億円あまり。
2019年9月期で前期と同規模の赤字を計上すれば、増資などをしない限り債務超過になる水準だ。
一方、イグニスは決算資料で「いつでも利益を出せる状態になりました」と明るい展望を示した。
新規事業について巨額の貸倒引当金を計上したものの、システムは順調に稼働中で2020年9月期の収益貢献を目指すという。
【2019年9月期の業績見通し】
売上高:60億円(23%増)
営業損益:3000万円(黒字転換)
最終損益:500万円(黒字転換)
もっとも、イグニスは2期連続で営業キャッシュ・フローがマイナスになるなど現状は厳しい。
そのため、2018年9月期の決算短信には「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況」が存在していると記載した。
・この記事の関連リンク
イグニス:2018年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
イグニス:2018年9月期決算説明会資料