スルガ銀行、自社の取締役に損害賠償請求 35億円 シェアハウス不正融資で

【スルガ銀行が損害賠償請求を行う自社の現旧取締役及び旧執行役員】

スルガ銀行、自社の取締役に損害賠償請求 35億円 シェアハウス不正融資で

シェアハウス不正融資で混乱するスルガ銀行が自社の取締役に損害賠償請求を行う。

スルガ銀行は11月12日、現旧取締役及び旧執行役員に対して損害賠償請求訴訟を提起したと発表した。

対象は代表取締役会長兼CEOだった岡野光喜氏ら現旧取締役8人(故・岡野喜之助氏を含む)、旧執行役員の麻生治雄氏で合計9人。

岡野光喜氏と故・岡野喜之助氏に35億円、他の取締役らには11億円を連帯で請求する。




スルガ銀行の取締役等責任調査委員会が岡野光喜氏らについて善管注意義務違反など会社に対する損害賠償責任を負うか否かについて調査。

調査委員会は11月9日に会社に対して調査報告書を提出した。

調査委員会は「本来、より早い時期にシェアハウスローンの実行を中止し、必要な調査を行うべきであった」と言及。

取締役の善管注意義務違反、執行役員の義務違反があったと結論づけた。

故・岡野喜之助氏については相続人に対しての損害賠償請求となる。

現旧の監査役について損害賠償責任は認められないために不起訴とした。

スルガ銀行の第三者調査委員会は9月、不正融資について「偽装が一切無い案件は100件中、あって1件か2件」などのアンケート結果を含めた報告書を公表している。

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