ソフトバンク、アメリカの携帯子会社スプリントの統合中止へ 日経報道
ソフトバンク、アメリカの携帯子会社スプリントの統合中止へ 日経報道
ソフトバンクのアメリカでの携帯子会社での事業再編が頓挫する可能性が出てきた。
日経新聞は10月31日、「ソフトバンク、米携帯2社の統合中止申し入れへ」と報じた。
ソフトバンクは子会社のアメリカで携帯4位のスプリントとドイツのテレコムの子会社のTモバイルとの経営統合について協議していた。
日経によると、アメリカの携帯会社の親会社であるソフトバンクとテレコムの両社が新会社の筆頭株主になると主張、折り合いがつかなかったという。
ソフトバンクは2013年7月にスプリントを約1兆6000億円で買収、経営の立て直しを続けてきた。
アメリカの携帯業界では4位のスプリントと3位のTモバイルの合併により競争力が高まるとの期待は大きかったため、ソフトバンク株主にとっては不安が広がりそうだ。
米国株式市場では現地時間の30日、スプリントの株価は前日比11%安まで下落する場面があった。
スプリントの買収、孫社長はこれまでに迷いを吐露
「ソフトバンクの孫正義社長がず〜っと言ってたスプリントとTモバイルの合併はなくなっちゃうんですか?」
「10月31日時点では日経による観測報道であるため、公式な発表ではない。ただ、事実であるとすればソフトバンクにとっては難しい状況になってきた」
「ソフトバンクグループ全体の利益が伸びるかどうかはスプリント次第ってずっと言われてきましたよね」
「国内の携帯事業やヤフー事業は堅調そのもの、中国のアリババも絶好調だった。ソフトバンクの主要な子会社で大きな利益が出ていないのがアメリカのスプリントだったからね」
「ソフトバンクはスプリントを買収してから、孫正義社長の発言が二転三転している気がします」
「もともと、孫社長は米携帯4位のスプリントを買収、さらには米携帯3位のTモバイルを買収して合併させようと考えていた。ただ、米司法省の反トラスト法(独占禁止法)の懸念などで頓挫した経緯がある」
「2015年5月にはスプリントの売却も検討していたと孫社長が話していたほど、買収したスプリントのその後については苦戦していた」
「スプリントとTモバイルの合併ができなくなったらどうなるんですか」
「ソフトバンクが親会社になって通信状況を改善し、スプリントの損益自体は良くなってはいる。ソフトバンクとしては長期戦で米携帯事業にのぞんでいくということなのかな」
「ソフトバンクの株主にとっては悪いニュースやろなあ。スプリントの株価もさっそく下がってるみたいやし」