匿名アカウントを特定取材で炎上か 8万超フォロワー「たられば氏」へのコルクの取材方法で議論
匿名アカウントを上司経由で特定して取材で炎上か 8万超フォロワー「たられば氏」へのコルクの取材方法で議論
【ニュース】
作家のエージェント会社の株式会社コルクが運営するコルクのブログは20日、Twitterで8万超フォロワーを持つ「たられば」氏へのインタビュー記事を掲載した。
同記事では編集者という以外は所属を明らかにしていない「たられば」氏にインタビューし、ツイッターでフォロワーを獲得する方法などを紹介した。
一方、取材にあたってコルクは身近な編集者からたられば氏のような特徴を持つ人物を聞いて回り本人を特定、たられば氏の上司経由で取材を申し込んだ。
記事の内容ではなく、匿名アカウントに対しての取材の申し込み方法について議論が沸き起こっている。
たらればさんのツイートを分析し、目星をつけ、知り合いの編集者に「御社に『たられば』さんはいませんか?」と連絡をしました。
当初は「うちにそんなSNSが得意な人間がいるわけない」と一笑に付されたそうですが、「いいえ、そんなことはありません。間違いなく近くにいるはずです」と説得。鬼か。そしてついに「うちの部下に、それらしき人間がいます」と、見事に特定。鬼だった。
コルクのブログ12月20日付:8万超フォロワーの匿名アカウント・たらればさん @tarareba722 が教えるツイッターの極意。フォロワーを増やすための心づかいとは?
「この記事自体は面白いですよね。ツイッターでどうやってフォロワーを増やすか、私生活でもツイッターの人格が出てくるとか、へーってなりましたよ」
「そうだね。ただ、記事の冒頭で嫌気がさした、という感想も目立つ。ツイッターでDMを送り、匿名のままでインタビューが成立すれば炎上する要素もなかっただろう」
「でも、どうやったら匿名アカウントを特定できるんでしょう?コルクはどんな匿名アカウントも特定できる力をもっているのかしら」
「コルクの佐渡島庸平社長が講談社の編集者出身で、たられば氏も編集者だったというのは大きいだろうね。匿名アカウントでも同じ業界に属していると発言内容からアタリも付く」
「インターネットで目立つほどの個性を持っている人間は実社会でも何かしら特徴があるものだ。ただ、コルクがたられば氏にたどり着けたのは偶然の要素も大きいんじゃないかな」
「たらればさんは上司経由で取材を申し込まれたんですよね。会社にもツイッターでの有名なアカウントがバレて、上司から取材に行けと言われたら断れませんね」
「記事を読む限り、本人たちにトラブルが起きているようには見えない。記事中にもあるようにたられば氏は『いい人』だ。コルクの取材方法に異議はとなえないんじゃないかな」
「ゆーて、匿名アカウントを特定した、って炎上しとるやんけ。上司にアカウントがばれての依頼じゃなければ、たられば氏は取材を断ってたんやないか?」
「今回の件で匿名アカウントを特定できたのはコルクの佐渡島氏とたられば氏の現実での距離が相当に近かったからだろう。例えば、匿名アカウントの人が総合商社や自動車メーカー、半導体関連の企業の社員であればコルクは本人にたどり着けないんじゃないかな」
「今回のケースはあくまでレアケースじゃないかな。今後もコルクが同様の取材手法を使えば大きく炎上するかもしれないが」
「匿名アカウントでも有名になると大変なことが起きるんですね」
【ニュース2】
コルクは22日、上記の内容について「当社のブログ内容についてのお詫び」の記事を掲載した。
ネット上で取材方法に批判が上がったことに対して、コルク側が説明と謝罪をした。
今回の経緯を、肯定・強調した文章で、会社の広報ブログに記載したことについては、我々の配慮が行き届いていませんでした。
そのことで、不快な思いをさせてしまってすみません。
言葉を扱う者であり、表現者の方々の活躍をインターネット上で支援しようとしている者の行為として、あまりにも稚拙であったと、重く受け止めて反省してまいります。
コルクのブログ12月22日付:当社のブログ内容についてのお詫び
「コルク側もこれだけ批判の声が上がると対応するんですね」
「素早い対応だ。あまり詳細な説明をすると『たられば』氏の素性がわかってしまうだけに、このあたりの説明が限界だろうね」
本記事のwiki的なことば解説
・匿名アカウントとは
匿名アカウントとはツイッターなどのSNS(交流サイト)で実名ではなく匿名で登録すること。
実名でSNSを続けると実社会でのトラブルに巻き込まれる可能性があるため、匿名にしながらSNSを楽しむ。
金融関係の企業などでは業務上の秘密を守るため、実名でのSNSを禁止している会社もある。
他人に知られたくない趣味専用のアカウント(複アカ)を匿名アカウントとして持つ利用者も多い。
個人が複数のアカウントを所持するのを禁止するSNSは多いが、ツイッターは不正利用でなければ複数のアカウントは否定されていない。
匿名アカウントでも法律上の問題行為をすれば脅迫などの罪に問われる。
>個人が複数のアカウントを所持するのを禁止するSNSは多いが、ツイッターでは複数のアカウントは否定されていない。
嘘を書くのはやめた方がいいかと。
すいません。
書き方が雑でしたね、修正しました。
参考記事:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1512/30/news017.html