ビットコイン先物上場、波乱なくスタート 取引は少なく、CBOEのサイト落ちる


(ビットコイン先物上場時の取引、CBOEより)

ビットコイン先物が12月11日に上場、波乱なくスタート 取引は少なく、CBOEのサイト落ちる

ビットコイン先物が日本時間12月11日の午前8時、米シカゴ・オプション取引所(CBOE)で上場した。

2018年1月を期限とするビットコイン先物は1ビットコイン=1万6000ドル前後で取引を開始、同時点での現物のビットコイン価格は1万5500ドル前後だった。

ビットコインの先物が上場することで機関投資家が「買い(ロング)」ではなく「売り(ショート)」から参入するのではないかとの警戒感が広がっていたものの、11日の午前中の時点では先物はビットコインの価格上昇方向で売買されている。

11日にはビットコイン先物の価格が短時間で急上昇、取引をいったん止めるサーキットブレイカーも二回発動された。

12月18日にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)もビットコインの先物市場を開設する。

世界でも大手の取引所でビットコインの先物が上場、仮想通貨市場が拡大するとの期待が広がっている。




ビットコイン先物、取引は少ない CBOEは「鯖落ち」

【ビットコイン先物の12月11日午前の値動き、CNBCより】

12月11日に上場したビットコイン先物は波乱なく始まった。

取引は日本時間11日の8〜11時の3時間で1000枚前後にとどまった。

単純に24時間で計算すると8000枚程度で、日本(大阪証券取引所)の日経平均先物のラージの1日で10万枚、ミニの100万枚程度の売買量と比較すると小さい。

また国内大手取引所のビットフライヤーでは24時間合計で20万ビットコイン(先物で20万枚と同等)ほど売買されている。

もっとも、11日は米国時間で日曜の祝日のため、機関投資家が本格的に参入していない可能性は残る。

価格面では、ビットコイン先物の上場を控えてビットコイン価格の乱高下が続いていた。

ビットコインは12月6日から8日にかけて50%上昇、さらに8日から10日には30%下落していた。

ビットコイン先物は通常のビットコインや株式と同じように、売るには買い手が必要であり買うには売り手が必要になる。

あまりにも荒い値動きのため、目先は積極的な売買が控えられているようだ。

CBOEのビットコイン先物のSQ(特別清算指数)算出は毎月の第3金曜日の2営業日前(2018年1月17日、2月14日など)。

一方、アクセスが集中してCBOEのサイトがダウン、ネットで言われる「鯖落ち」の状況となった。

取引は少なくとも世界中の投資家、投機家からのビットコイン先物の注目の高さを証明した形になった。

CBOEはツイッターで「アクセスが集中してサイトは見にくい状況だが、取引のシステムは正常に動作している」とコメントした。




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