ビットコイン、復活か 1カ月半ぶり100万円台を回復 税金対策の売り圧力なくなる

【過去1カ月のビットコインのチャート(コインチェックより)】

ビットコイン、復活か 1カ月半ぶりに100万円台を回復 税金対策の売り圧力なくなる

仮想通貨(暗号通貨)のビットコインが復活の兆しを見せている。

ビットコインの価格は4月24日13時ごろ、1BTCあたりで100万円を突破した。

100万円台をつけたのは3月上旬以来、1カ月半ぶり。

ビットコインは2017年12月中旬に1BTC=220万円台まで上昇したもののその後に急落、2018年4月上旬には70万円台まで下げた。

昨年末から世界各国で仮想通貨に対する規制が強化、コインチェックなど取引所のハッキング事件も投資家心理を冷やした。

ビットコインを含めて仮想通貨全般は2017年に急騰、税金を支払うための売り圧力が日米を中心に2018年1月〜4月まで続いた。

いったん下げ止まったビットコイン価格が今後どうなるか、仮想通貨市場から離れていった投資家たちが戻ってくるかに注目が集まる。




確定申告の影響 日本は2月16日〜3月15日、米国は1月29日〜4月17日まで

【過去1年間のビットコインのチャート(コインチェックより)】


「仮想通貨の投資家たちが久しぶりに盛り上がっていますね」


「2018年に入ってからビットコインの価格は一貫して低調だった。このまま価値がなくなってしまうんじゃないかと冷や冷やしていた投資家も多かった」


「なんでビットコインは4月下旬になって勢いを取り戻してきたんでしょうか」


「2017年に仮想通貨で利益を出した『億り人』たちなどの税金対策の売り圧力があったのは確かだ。日本の確定申告時期は2月16日〜3月15日、米国は1月29日〜4月17日だった。日本では振替納税の期日の4月20日も意識されたかもしれない」


「2017年に確定した税金を払うため、2018年はビットコインを売っていた人がいたということですか?」


「特に日本では仮想通貨の交換時点でも税法上の利益が確定してしまう。ビットコインからイーサリアムやリップル、いわゆる草コインに変えた投資家も多い。また、『税金対策の売りが出てくるのではないか』との心配自体が相場の上値を抑えてしまっていただろう」


「じゃあ、これからはビットコイン価格は一気に上げ基調ですね」


「そう簡単でもない。2017年で世界の仮想通貨市場を盛り上げた日本の投資家は350万人もいたことがわかっている。去年以上の盛り上がりとなると、老若男女含めて日本人の10人に1人がビットコインに投資する勢いが必要になってしまう」


「去年みたいに、どのコインを買っても儲かる相場は終わったってことかしら。イーサリアムやリップル、コインチェックで話題になったネムも去年と段違いの知名度ですもんね」


「これからは仮想通貨も株式市場と同じように難しい相場展開が続くだろうね」


「今年も夏のボーナス向けて、仮想通貨で一発勝負するサラリーマンが出てくるんやろか」






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