ビットコイン投資家は米国で3倍、日本は6割増 FX組の参入は3倍 投資家調査
ビットコイン投資家は米国で3倍に、日本は6割増
株式への投資家がビットコインなど仮想通貨にも資金を動かす割合が増えてきた。
ネット証券を傘下に持つマネックスグループが12月15日に発表したアンケート調査によると、米国でビットコインに投資する株式投資家の割合は2017年6月の3.3%から2017年12月には11.2%と3.4倍に増えた。
日本では2017年6月の3.0%から2017年12月には4.9%と63%増、香港では10.3%から14.3%と39%増だった。
異次元の規模で拡大を続けるビットコインなど仮想通貨に、株式投資家の興味も高まっている。
また、外為どっとコム証券総合研究所の仮想通貨のアンケートでは「既に取引している」が5月の3.1%から12月に8.6%と約3倍になった。
外国為替証拠金取引(FX)は仮想通貨の取引と性格が似ていると言われており、FXからより刺激を求めて仮想通貨市場に参入する投資家が増えている。
株式投資家、海外はビットコインに資金 日本は少数派にとどまる
【マネックスグループの投資家調査、2017年6月と2017年12月の比較、原典はこちら】
調査はマネックスグループが2017年11月27日〜12月1日に、マネックスグループで取引する日本と米国、香港の個人投資家に対して行った。
調査は株価に対する個人投資家の見方を全般的なテーマにしており、仮想通貨に関しては特別質問の形式で実施した。
「マネックスが面白いアンケートを実施していますね。ビットコインへの投資はアメリカの方が伸びているんですね」
「この調査の対象はマネックスグループを使って株式に投資している人たちだからね。マネックス証券が2017年11月末に持つ稼働している口座は日本で104万口座に対してアメリカは7万口座にすぎない。アメリカではアグレッシブな人たちがアンケート対象にはなっていそうだ」
「それにしても日本で株式投資をしてきた人でビットコインを買っている人は現時点で5%って意外に少ないですね。マザーズとか新興市場で株価の短期的な変動を楽しむ人にとって仮想通貨市場は魅力的に見えそうですけど」
「ビットコインを含めて現在の仮想通貨市場は一般的な株式投資家から見ればバブルにしか見えない。1年間で10倍や100倍、2年間で100倍や1000倍などの市場は怖くて仕方がない面はある」
「さらに言えばビットコインが注目を集めた今年の夏には、すでにビットコインやイーサリアム、リップルなど多くの仮想通貨は1年以上前と比較して10倍や100倍まで値上がりしていた。今から手を出すと高値掴みをしてしまうんじゃないかと思うのは当然だろう」
「ビットコインはバブルだ、って何回も言われているけれど、おかまいなしに価格は上がり続けていますね」
「最近は株式市場からの大物の参戦も目立つね。『一人で日経平均を動かす男』の別名を持つcis氏はビットコインやモナコインへの投資を表明、アカウント名にも『仮想通貨』を追加したほどだ」
「今から仮想通貨に投資するのが遅い、って思いますけど最近でもリップルやネムが数日で2倍や3倍に爆上げしてます。こういうのを見ると、投資というか投機をしてみたくなっちゃいますよね」
「ビットコインがバブルなのか、新しい通貨や決済手段、デジタル上の資産になるかは現時点でわからない。ビットコインは商品、リップルやイーサリアムが決済など各自の仮想通貨が別々の機能を持って発展していく可能性はある」
「ビットコインがバブルだとしても、バブル崩壊後に価格が落ち着いてから決済手段として機能していく可能性だってある。国の規制やビットコインショックが起きた時の経済界に問題が波及する展開などを考えれば、エコノミストも無視できない存在になってきたね」
「世界中の投機家で現金使ってババ抜きやってると考えれば、ビットコインは既に人類史世界になかった存在になっとるんやろなぁ」