仮想通貨リップル(XRP)、1カ月で価格16倍の時価総額17兆円に
【仮想通貨リップルの2017年2月〜2018年1月のチャート、コインマーケットキャップより】
仮想通貨リップル(XRP)、わずか半月で価格11倍 時価総額は12兆円に
仮想通貨リップル(XRP)が2017年12月から2018年1月にかけて異次元の価格上昇を見せている。
1リップルあたりの価格は2018年1月4日15時台に初の400円台に到達、1ヶ月前の25円前後の水準からから16倍に跳ね上がった。
仮想通貨の情報サイト「コインマーケットキャップ」によると時価総額は12月上旬の1兆円(90億ドル)から1月4日には16兆9000億円(1500億ドル)まで拡大した。
他の仮想通貨と比較して圧倒的に早い送金処理速度、安い手数料に注目が集まっている。
2018年1月4日には読売新聞の1面で「銀行送金 低コスト化…仮想通貨技術を活用」と報じられてリップルの注目度が高まるとの期待を集めた。
仮想通貨リップルを提供している米リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは2017年12月27日(米時間)にCNBCのインタビューに応じ、リップルの技術について「100以上の金融機関が協力している」と説明、国際間の銀行決済でリップルの使用が広がっていくと述べた。
(動画:Ripple CEO Explains Why His Digital Currency Can Transform Banking | CNBC)
三井住友銀行やりそな銀行など37の金融機関は韓国の大手2金融機関と2017年12月15日からリップルを発行する米リップル社の技術を使って送金実験を開始、リップルの持つ価値が「資産」ではなく「決済手段」として現実に広がっていくとの期待も広がる。
一方、ビットコインはリップルに価格を奪われる形になっており、2018年1月4日15時の1ビットコインあたりの価格は180万円前後と12月18日の高値(225万円)から20%下落した。
2017年12月半ばにはビットコインに対するリップルの時価総額の割合は8%前後だったのが、2018年1月4日15時時点では約60%まで比率を高めた。
リップル、ビットコインと比較して処理速度1300倍、手数料は7万倍
大量の送金を処理するユースケースにおいては、他の通貨とは比べ物にないパフォーマンスを提供します#XRPtheStandard #undisputed pic.twitter.com/5YAzvLTJBj
— Ripple (@Ripple) 2017年12月22日
取引手数料は0.0004 ドル#undisputed #XRPthestandard $XRP pic.twitter.com/SsRLP3DEl3
— Ripple (@Ripple) 2017年12月22日
仮想通貨リップルで価値をやり取りする分散台帳技術ネットワークのXRPは12月22日、誕生から5周年を迎えた。
リップルの公式ツイッターアカウントはリップルの優位性をアピール、送金処理速度は3秒とビットコインと比較して1320倍で取引手数料は0.0004ドル(ビットコイン比較で7万575倍)だと主張した。
リップルは12月22日の早朝5時(日本時間)に5周年を迎える記者会見を開くと発表していた。
実際に発表されたのはリップル限定Tシャツの配布で希望者は一瞬で集まった。
大手企業との提携ではないかとの期待は裏切る形になったものの、リップルの価格は急騰した。
情報サイトで2017年12月31日に向けてのリップルのカウントダウンが始まっており、リップルの公式から何か発表があるのではないかとの思惑も広がっている。