仮想通貨リップル(XRP)で注目、ロックアップとは(売却制限) 金融流行語

仮想通貨リップルで注目、ロックアップとは(売却制限) 金融流行語

仮想通貨リップル(XRP)は2017年、ビットコインなど他の仮想通貨と比較しても一段の価格上昇を見せた。

情報サイトのコインマーケットキャップによると、リップルの時価総額は2016年12月末の2億3000万ドル(約260億円)から12月30日には1100億ドル(約12兆円)と480倍まで上昇する場面があった。

ビットコインなどと比較して一本調子で価格が上昇してきたリップルは2018年に新たな局面を迎える。

仮想通貨リップル(XRP)を運営するリップル社によるXRPの定期的な放出であるロックアップ(売却制限)の解除が始まり、需要と供給のバランスが変わる可能性がある。




目次目次

ロックアップ
仕組み
月間3億を既に放出
価格急騰の影響

リップル社が保有する仮想通貨リップル(XRP)、ロックアップの流れ

仮想通貨リップル(XRP)の総発行数量は1000億XRPで、リップル社は2017年5月時点で616億8000万のXRPを保有していた。

市場ではリップル社が保有するXRPを売却することで供給過剰になりXRPの価格が急落するとの懸念が常にあった。

この市場の疑念を打ち払うためにリップル社は2017年5月16日、保有する550億リップル(XRP)を第三者預託(エスクロー)すると発表した。

(記事:Ripple to Place 55 Billion XRP in Escrow to Ensure Certainty of Total XRP Supply)

これは一般にロックアップ(売却制限)と呼ばれるもので、リップル社は保有する600億超のXRPを一度に市場に売却できないようにした。

リップル社は2017年12月7日、ロックアップの完了を発表した。

(記事:Ripple Escrows 55 Billion XRP for Supply Predictability)

リップル社のロックアップの仕組み

【リップル社によるXRP放出のイメージ】

リップル社のロックアップの仕組みはこうだ。

2018年1月以降、リップル社はロックアップ(売却制限)したXRPを毎月10億XRPずつ自由に使える。

550億XRPにロックアップをかけたため、このロックアップの解除は55ヶ月続く。

1ヶ月ごとに必ず10億XRPを放出するわけではなく、10億XRPを放出しなかった月では56ヶ月後に繰り延べられる。

毎月に10億XRPの放出を続ければ55ヶ月、5億XRPの放出を続ければ110ヶ月の期間をかけてリップル社はXRPを売却していくことになる。

リップルは保有しているXRPの売却先について「送金や機関投資家向けの売却においてタイトなスプレッドを提供するマーケットメーカーへのインセンティブとして使う」と想定している。




リップル社、これまでに月間3億XRPを放出していた

単純に考えれば、2018年1月からはリップル社が保有するXRPを外部に放出するため需要と供給の面では供給過剰になり価格の下落圧力となる。

株式市場ではロックアップがかかることは需給の面から株価にプラスに働き、ロックアップの解除は株価にマイナスに働くことが多い。

ただ、リップル社は2017年5月のロックアップの発表時にこれまで過去18ヶ月の間、平均して月間3億XRPを放出してきたと発表している。

リップル社が2018年1月からXRPを何らかの相手に月3億XRP程度の売却をする場合、2017年までと同じ需要と供給の関係になる。

もっとも、リップル社は2017年5月時点で616億8000万のXRPを保有、ロックアップをかけた550億XRPをのぞく66億8000万XRPは自由に使える計算だ。

リップルの価格急騰、影響は

リップルの価格は2017年の1年間で100倍以上に上昇した。

10億XRPの価値は2016年末は6億円前後だったのが2017年12月31日の昼時点で2000億円になった。

価格の急騰により、XRPを国際的な銀行間の決済に使うほか、単純に市場で売却して利益を獲得する魅力は急激に高まっている。

そもそも、国際間の決済で使うXRPの価格が高い必要があるのか、必要なのは価格の安定性ではないかとの声も多い。

リップル社の技術は三菱東京UFJ銀行など大手の金融機関との提携が進んでおり、2018年も仮想通貨市場でリップルに注目が集まるのは間違いないだろう。




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