徳力基彦氏のアジャイルが新規上場、売上高は7億円 時価総額は17億円 

徳力基彦氏が所属するアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)が新規上場、売上高は7億円 時価総額は17億円

SNSを通じた分析サービスを提供するアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)は2月21日、東証から新規上場(IPO)の承認を受けた。

マザーズ市場に3月28日に新規上場、有価証券届出書の想定発行価格で計算すると時価総額は17億円前後になる。

会社は2007年2月13日に設立、直近の売上高は年間で7億円程度と小規模な会社の新規上場(スモールIPO)だ。

社長はディー・エヌ・エーで「モバゲータウン(現mobage)」の広告・企画営業などを経験した上田怜史氏。

経営チームには、いわゆるSNSのカリスマ論客と呼ばれる徳力基彦氏がCMO(最高マーケティング責任者)を務めている。

大株主は上田社長や徳力CMOや電通デジタル投資事業有限責任組合など投資ファンド。




アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)、売上高は7億3000万円 純利益は6000万円

【アジャイルの過去5年間の業績 左軸は売上高で右軸は最終損益、単位は千円】

アジャイルの2017年12月期の業績は売上高が前期比32%増の7億3459万円、純利益は約6倍の6379万円だった(監査未了の数字)。

主な事業は企業の製品やサービスが自発的な口コミで広がるような施策の企画や運営などの「アンバサダープログラム」。

会社設立のきっかけは2006年ごろにブログ記事がステルスマーケティング化して流行していた「やらせ記事」だ。

当事者であるブロガーや有識者たちが問題意識からブログネットワークを試験的に開始してアジャイルの原点が作られた。

アジャイルの徳力CMOはインターネット界で冷静な論客として有名。

人気ライターのヨッピーさんが2017年6月に巻き起こした「記事タイトルに『PR』って入れるかどうか問題について」に対して、徳力基彦CMOは「記事広告PR表記問題やネイティブアドの論争が不毛と思う理由」との記事を発表した。

徳力氏は一連の議論の問題点と解決策を丁寧に分析した。

インターネットでは「さすがは徳力さん」「美味しいところを徳力さんが全部持って行った」と絶賛の嵐が巻き起こった。

徳力CMOの直近の記事はテレビCMが現代流に変化してきていると指摘した「綾瀬はるかのコカコーラ乾杯CMで考えるテレビCMの未来」。

売上高が10億円に満たない小規模の新規上場、SNSでの著名人が経営陣という点で注目を集めそうだ。






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