ウーバー日本法人、純利益3000万円 2017年12月期 黒字化が定着か、株主資本比率は9%
【ウーバーの日本法人は5月17日に官報で決算を公表した】
ウーバー日本法人、純利益3000万円 2017年12月期 黒字化が定着か、株主資本比率は9%
米ライドシェア(相乗り)最大手のウーバーテクノロジーズの日本法人の決算が5月17日、官報で明らかになった。
ウーバーの日本法人「Uber Japan」にとって設立6期目にあたる2017年12月期の純利益は3059万円だった。
設立からの利益の累積(利益剰余金)は7643万円と、直近1年間の利益が4割のため黒字化が定着してきたようだ。
BS(貸借対照表)を見ると株主資本比率はわずか9%と、米親会社からの投資(自己資本)ではなく負債(他人資本)が中心の経営方針だ。
ウーバーが展開するライドシェア(相乗り)サービスは世界で普及しつつある。
ウーバーなどライドシェア大手に出資するソフトバンクの孫正義社長は5月の会見でライドシェアの市場規模は7兆円になったと指摘、世界での利用回数は「1日あたり3500万回を超えており、それが倍々ゲームで増えている」と話す。
世界で影響力を拡大するライドシェア(相乗り)サービスだが、日本では多くの雇用を抱えるタクシー業界からの反発が大きい。
地方での実証実験は国土交通省やタクシー会社の反発から何度も中心になっている。
世界では「相乗り」を掲げるウーバーだが、日本ではハイヤーやタクシーの配車サービスにとどまっている。
日本でのウーバーは新サービスを展開する会社というよりも、タクシー会社の一種という位置付けた。
ウーバー日本法人の高橋正巳社長が2017年に退社したのも話題になった。