朝日新聞の業績、売り上げ3%減 年金カットで営業損益は黒字に転換 2018年4〜9月期
朝日新聞の業績、売り上げ3%減 年金カットで営業損益は黒字に転換 2018年4〜9月期
テレビ朝日ホールディングスなどは11月26日、親会社にあたる朝日新聞の2018年4〜9月期の決算を発表した。
【朝日新聞単体の業績】
売上高:1205億円(前年同期比3%減)
営業損益:9億6200万円の黒字(前年同期は5億5800万円の赤字)
最終損益:26億円(前年同期比2.5倍)
新聞の発行部数の低迷は続き売り上げは落ち込んだ。
一方、営業損益は前年同期の5億円の赤字から9億の黒字に転換。
朝日新聞は2017年7月11日に退職金規定の改定を行い従業員の年金を減額(5年間で355億円)。
人件費を削減して利益の出る体質に変わりつつある。
朝日新聞グループ(連結)、売り上げは3%減 営業利益は3倍の30億円
【朝日新聞グループ(連結)の業績】
売上高:1837億円(前年同期比3%減)
営業利益:30億円(前年同期比2.8倍)
純利益:45億円(前年同期比43%増)
営業活動によるキャッシュ・フロー:72億円(前年同期比53%減)
子会社などを含めた朝日新聞グループ全体での売り上げは3%減少したものの、利益は大幅に増えた。
親会社の朝日新聞の規模が大きく、グループ全体で見てもコスト削減が寄与した。
もっとも、現金を稼ぐ力を示す「営業活動によるキャッシュ・フロー」は72億円と前年同期から半減した。
メディア事業と不動産事業の比率など詳細な財務状況は年末にも公表される半期報告書で明らかになる。
・この記事の関連リンク
テレビ朝日HD:親会社等の中間決算に関するお知らせ