ファナック、受注額14%減 2018年4〜6月期 純利益は10%増で通期見通しは上方修正

【ファナックの2018年4〜6月期の地域別受注高(決算説明資料より)】

ファナック、受注額14%減 2018年4〜6月期 純利益は10%増で通期見通しは上方修正

ファナックは7月25日、2018年4〜6月期の連結決算を発表した。

売上高は前年同期比9%増の1828億円、営業利益は8%増の544億円、純利益は10%増の447億円だった。

2019年3月期通期の業績見通しは売上高を6342億円から6374億円と従来予想から0.5%増、純利益は1377億円から1452億円と5.4%増に引き上げた。

7月以降の為替の見通しは1ドル=100円、1ユーロ=125円とした。

市場の注目は受注の動向だ。

ファナックが同日発表した2018年4〜6月期の受注額は1706億円と前年同期から14%減、直前の四半期との比較では10%減少した。

地域別に見ると中国は前年同期比34%減の408億円と落ち込んだ。




株式市場では受注への反応が敏感になっている。

安川電機が7月12日に2018年3~5月期の半導体製造装置などに搭載するサーボモーターなど「モーションコントロール」の受注が前年同期比1%減と7四半期ぶりに減ったと発表。

安川電機の株価は12日終値(4050円)から3営業日後の18日に12%減の3570円と年初来安値まで売られた。

産業ロボットや半導体製造装置向け減速機のハーモニック・ドライブ・システムズは7月13日に2018年4~6月期の受注高が前年同期比47%減と発表。

ロボット関連と呼ばれる銘柄の足元の受注が冴えない展開が続いている。


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