ミドリムシのユーグレナ、赤字13億円 来期は67億円の赤字見通し 実証プラント竣工で

【ユーグレナの2018年9月期の実績と2019年9月期の業績見通し】

ミドリムシのユーグレナ、赤字13億円 来期は67億円の赤字見通し 実証プラント竣工で

ミドリムシからジェット燃料を精製するユーグレナの採算が悪化している。

ユーグレナは11月7日、2018年9月期の業績を発表した。

売上高は前期比9%増の151億円、営業損益は13億円の赤字(前期は9億円の黒字)、最終損益は12億円の赤字(前期は7億円の黒字)だった。

スキンケア化粧品では定期購入顧客のリピート期間、回数が想定を下回り赤字に転落した。

2019年9月期の業績予想はさらに厳しく、営業損益は67億円の赤字の見通し。

大幅な赤字見通しの要因はバイオ燃料製造実証プラント竣工に伴う建設関連費用約64億円を一括して費用計上するため。

ユーグレナはプラント建設費用がなければ2019年9月期の営業損益は4億円の赤字に止まると説明している。




ユーグレナ、商業プラントで2000倍の生産能力目指す

【実証プラントを経て商業プラントの稼働を目指す】

ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントは11月2日に完成した。

バイオ燃料の供給計画では2020年に日本初の有償フライトを実現させる。

2025年までに実証プラントの2000倍の生産能力を持つプラントを設け、石油燃料と同程度までコストを下げる計画だ。

海外では米ユナイテッド航空が2016年にバイオ燃料を定期便に利用するなど、バイオ燃料の利用が本格化している。

ユーグレナの2018年9月末の純資産は159億円あり、単年度での60億円規模の赤字は耐えられる財務体質だ。

株式市場では、ユーグレナの大規模な挑戦が成功するかどうかに注目が集まる。

・この記事の関連リンク

ユーグレナ:平成30年9月期 決算短信[日本基準](連結)
ユーグレナ:2018年9月期本決算説明資料



Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)