ライザップ、大幅な赤字に 最終赤字85億円 新規M&Aの原則凍結で方針転換




ライザップ、大幅な赤字に 最終赤字85億円 買収した企業の経営再建が進まず

フィットネスクラブ運営などの「RIZAP GROUP(ライザップグループ)」が方針転換を迫られている。

ライザップは11月14日、2018年4〜9月期の決算を発表した。

【ライザップの業績】
売上収益:1091億円(前年同期比74%増)
営業損益:88億円の損失(前年同期は49億円の利益)
最終損益:85億円の損失(前年同期は29億円の利益)
営業活動によるキャッシュ・フロー:76億円のマイナス(前年同期は10億円のプラス)

ワンダーコーポレーションや、サンケイリビング新聞社、ぱど、メガソーラー事業など買収した企業の経営再建が進まなかった。

ライザップはこれまで経営不振に陥った企業を買収、割安で企業を購入した時に発生する「負ののれん」を計上して会計上は利益を稼いできた。

これまで買収してきた企業の構造改革が進まず、一気に損失が拡大。

実際に稼いだキャッシュを表す「営業活動によるキャッシュ・フロー」は76億円のマイナスに落ち込んだ。

現時点では営業活動を続けるほどに手元の現金が無くなっていく状況だ。

2019年3月期の業績見通しも下方修正。

2018年5月15日に公表していた純利益159億円から70億円の最終赤字に引き下げた。




ライザップ、方針転換 新規M&Aの原則凍結で方針転換

業績の悪化を受けてライザップは経営方針を転換。

これまで積極的に進めてきたM&A(企業買収)を原則凍結する。

短期的な収益改善が難しい事業や当初想定していたシナジー(相乗効果)が見込めない事業は縮小・撤退、事業売却などを進めていく。

経営責任をとり、瀬戸健社長は2019年3月期の役員報酬の全額を返上。

瀬戸社長は営業利益が下方修正前の業績予想230億円を超えるまで役員報酬を受け取らない。

・この記事の関連リンク

RIZAPグループ:2019年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
RIZAPグループ:連結業績予想及び配当予想の修正、当社グループの構造改革に関するお知らせ



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