自動運転のZMP、5億円の赤字 累積損失は11億円に拡大 2017年12月期
【ZMPの直近の決算では5億円超の赤字だった(4月19日の官報より)】
自動運転のZMP、5億円の赤字 累積損失は11億円に拡大 2017年12月期
自動運転技術を開発するZMPの2017年12月期の決算が4月19日、官報で明らかになった。
売上高は約10億円、営業損益は3億7558万円の赤字、最終損益は5億7428万円の赤字だった。
2016年12月期の最終赤字は3億円前後の赤字(上場前の見込み)、2015年12月期は5900万円の最終赤字だった。
設立時からの赤字の累積(利益剰余金のマイナス)は11億1326万円まで拡大した。
先行投資、研究開発費用がかさむZMPは安定した利益を稼ぐ体質ではないものの、自己資本が手厚いため財務は安定している。
ZMPはセンサーなどを使った自動運転やロボット技術の開発を手がける。
ソニーやディー・エヌ・エーなど大企業と提携ともしているZMPは、株式市場で自動運転の本命銘柄と見られていた。
2016年末に東証マザーズに上場する予定だったものの、顧客情報の流出が発覚して情報セキュリティー体制を見直すために上場を延期した。
ZMPは2018年4月17日に2020年東京五輪に向けて自動運転の実証実験エリアを拡大するなど、現在も自動走行タクシーサービスの実現などに向けて動いている。
ZMPの谷口恒社長はたびたび「現在の技術で自動運転は実現可能だ」と自信を見せている。