読売新聞、唯一の「容疑者」表記 マスコミの「メンバー」呼称はジャニーズへの忖度か

【ジャニーズ事務所の芸能人の事件報道でメディアの忖度が批判されている(上段:NHK、下段:読売新聞)】

読売新聞、唯一の「容疑者」表記 マスコミの「メンバー」呼称はジャニーズ事務所への忖度か

芸能人の事件報道についてマスコミ各社の「忖度」が批判されている。

NHKは4月25日夕方、「TOKIO 山口達也メンバー 強制わいせつ容疑で書類送検」と報じた。

警視庁がジャニーズ事務所のアイドル山口達也さんを強制わいせつの疑いで書類送検したという。

大手マスコミも一斉にこの事件について報道、山口達也さんのことを「メンバー」と表記した。

一般的にメディアは事件が発生して逮捕された人物を「容疑者」と呼ぶ。

ただ、2001年8月に同じくジャニーズ事務所の稲垣吾郎さんが公務執行妨害と道路交通法違反の現行犯で逮捕された事件では「稲垣メンバー」と報道された。

週刊新潮はこれらのメディアの報道姿勢について「ジャニーズ側から、各局の編成局に“お願い”として、容疑者と報じないでほしいという要請があった」と2016年に伝えている。




今回の事件でもNHKのほか朝日新聞、産経新聞、毎日新聞、日経新聞、共同通信、時事通信が揃ってジャニーズ事務所の芸能人を「メンバー」と表記。

ネットでは「メディアのジャニーズ事務所への忖度だ」と批判が起きた。

一方、読売新聞だけは速報で「容疑者」と記載した。

4月26日の各新聞社の表記も読売新聞だけは「容疑者」、その他のメディアは「メンバー」のままだった。

・この記事の関連リンク

NHK:TOKIO 山口達也メンバー 強制わいせつ容疑で書類送検
読売新聞:山口容疑者の出演番組、放送・配信中止…NHK
週刊新潮:逮捕なのに“稲垣メンバー” ジャニーズのメディア統制力






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