ウクライナの仮想通貨取引所の幹部、1億円の身代金で釈放
ウクライナの仮想通貨取引所の幹部、1億円の身代金で釈放
ビットコイン急騰の裏で犯罪も起きている。
ウクライナの仮想通貨取引所EXMOの幹部パヴェル・ラーナー氏(Pavel Lerner)が12月28日、誘拐事件から釈放されたとフィナンシャルタイムズが報じた。
100万ドル相当のビットコイン(約1億1000万円)の身代金を支払ったという。
パヴェル・ラーナー氏は12月26日にオフィス近くで武装集団に誘拐されてビットコインを要求されていた。
仮想通貨取引所EXMOは英国に登録、ウクライナにも事業を展開している。
また、仮想通貨取引所EXMOは12月26日にサイバー攻撃を受けていると発表、サイトが一時的に見にくい状況にもなっていた。
ウクライナと言われる仮想通貨取引所Liquiでは12月21日にドル建てのビットコイン価格が1ビットコインで9000ドル台(100万円)まで急落、日本や米国との価格より40〜50%安い異常な価格で推移する場面があった。
ビットコインなど仮想通貨は犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)に使われるとの批判は多い。
国内でも仮想通貨取引でのマネーロンダリングの可能性が指摘されている。
警察庁が11月30日発表した犯罪収益移転危険度調査書によると、2017年4〜10月に仮想通貨取引業者から犯罪収益からと疑われる取引は170件だった。