仮想通貨の種類と特徴まとめ 2018年の暗号通貨ランキング一覧
仮想通貨の種類と特徴 2018年の暗号通貨ランキングのまとめ一覧
2018年も仮想通貨(暗号通貨=Cryptocurrency)が世界中の話題を集めている。
仮想通貨全体の時価総額は2016年末の約2兆円から1年間で32倍の約64兆円に拡大。
金融業界を変える新しい技術として発展してきた仮想通貨は世界中の投資・投機の対象となり過熱している。
2018年に注目を集めているのはどんな仮想通貨か、時価総額上位の種類をまとめた。
時価総額はコインマーケキャップ、国別の売買割合はコインヒルズから参照、1月14日時点の概算レートで算出した。
目次
時価総額のランキング(2018年1月14日時点)
1位:ビットコイン
2位:イーサリアム
3位:リップル
4位:ビットコインキャッシュ
5位:カルダノ
6位:ライトコイン
7位:ネム
ビットコイン(BTC)、仮想通貨の基軸通貨
名称:ビットコイン(Bitcoin)
通貨単位:BTC
発行日:2009年1月
発行上限:2100万BTC(2140年ごろ到達)
時価総額:26兆円
国別取引の割合:日本56%、米国28%、韓国6%、欧州5%
仕組み:プルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work、POW)
特徴:仮想通貨の代名詞であり多くの取引所で使用が可能、他の仮想通貨との交換手段にもなる
批判や問題点:価格高騰により取引の手数料が高騰して気軽な支払いには使えない
〜解説〜
サトシ・ナカモトと名乗る人物が提唱したデジタル通貨とそのシステム。
従来の法定通貨のように特定の管理者を必要としないブロックチェーン(分散型台帳技術、分散型ネットワーク)という技術を使って発展した。
取引を承認するマイナー(採掘者)が報酬として新規のBTCを獲得、2140年ごろに発行上限の2100万BTCとなる。
イーサリアム(ETH)、契約機能付きの仮想通貨のプラットフォーム
名称:イーサリアム(Ethereum)
通貨単位:ETH
発行日:2015年7月
発行上限:記載なし
時価総額:15兆円
仕組み:プルーフオブワーク(POW)、なお、プルーフオブステーク(PoS)に移行予定
公式サイト:https://www.ethereum.org/
公式ツイッター:@ethereumproject
特徴:取引に加えて契約機能も付加でき、いろんなサービスに柔軟に使える
批判や問題点:まだ開発の初期段階。何にでも使える可能性はあるがイーサリアムベースで他の機能に特化した仮想通貨が普及する可能性も。
〜解説〜
ブロックチェーンを使って世界中の誰もが開発できるオープンソースプロジェクト。
他の仮想通貨と同様に価値の取引ができるほか、契約の条件や履行までを自動的に実行できるスマートコントラクト(賢い契約)の機能を持つ。
ブロックチェーンで新しいサービスを作ろうとする技術者からはイーサリアムベースが使いやすいと好評。
リップル(XRP)、国際間の銀行決済に着目
名称:リップル(Ripple)
通貨単位:XRP
発行日:2013年8月
発行上限:1000億XRP
時価総額:8兆3000億円
仕組み:XRP Ledger
公式サイト:https://ripple.com/
公式ツイッター:@Ripple
特徴:他の仮想通貨と比較して高速の決済と安い手数料で取引ができる
批判や問題点:リップル社という企業が運営しているため法定通貨と変わらない中央集権型。また、リップル社が既に持っているXRPが多すぎる。
〜解説〜
リップル社が取り扱うブロックチェーン(分散型台帳技術)を利用した決済システム、外国為替・送金ネットワーク。
送金処理速度は3秒、取引手数料は0.0004ドルと高速・格安の送金システムでその技術は大手銀行などとの提携が進んでいる。
XRPのうち総発行数量の半分以上をリップル社が保有している。
ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインから分岐で実利用も拡大
名称:ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
通貨単位:BCH
発行日:2017年8月
発行上限:2100万BCH
時価総額:4兆9000億円
仕組み:プルーフ・オブ・ワーク(POW)
特徴:ビットコインから分岐して少額決済が得意
批判や問題点:一部のマイナー(採掘者)の意見や権力が強すぎる、ビックブロックでは各地のデータのやりとりが重すぎる
〜解説〜
2017年8月にビットコインから分岐(ハードフォーク)して誕生した。
ビットコインの送金の遅延問題を解決するためにブロック(多数の取引の固まり)のサイズを1MBから8MBまで引き上げてビックブロック派と呼ばれる。
ビットコインより少額決済において手数料や決済スピードに優れており実際の採用が進んでいる。
カルダノ(ADA)、第三世代の仮想通貨
名称:カルダノ(Cardano)
通貨単位:ADA(エイダ)
発行日:2017年10月
発行上限:450億ADA
時価総額:2兆3000億円
仕組み:プルーフオブステーク(PoS)
公式サイト:https://www.cardanohub.org/ja/home-2/
公式ツイッター:@CardanoStiftung
特徴:最新の学術的研究を使って各種の機能を発展させている
批判や問題点:上場時の高額なプレセールや度重なる延期の経緯から今後の発展が不安なまま
〜解説〜
研究主導型アプローチから発展した初のブロックチェーンプラットフォームで第三世代(第一世代がビットコイン、第二世代がイーサリアム)。
オンラインゲームのコインとしてのプラットフォームを基にしてより広範囲な活用を目指す。
ライトコイン(LTC)、ビットコインを改良して使いやすく
名称:ライトコイン(Litecoin)
通貨単位:LTC
発行日:2011年10月
発行上限:8400万LTC
時価総額:1兆5000億円
仕組み:プルーフ・オブ・ワーク(POW)
公式サイト:https://litecoin.org/ja/
特徴:少額決済を無料に近い手数料で高速に実現、ビットコインをサポート
批判や問題点:リップルやビットコインキャッシュなどライバルが強大化
〜解説〜
ビットコインを改良して使いやすくした仮想通貨。
トランザクション(取引)の確認時間が短く、「ビットコインを補完する商取引媒体」と主張している。
NEM(ネム)、高速処理カタパルト実装に期待
名称:ネム(NEM)
通貨単位:XEM(ゼム)
発行日:2015年3月
発行上限:約90億XEM
時価総額:
国別取引の割合:1兆4000億円
仕組み:プルーフ・オブ・インポータンス(PoI)
公式ツイッター:@NEMofficial
公式サイト:https://nem.io/
特徴:電力消費を抑えたブロックチェーン技術で高速の決済を可能に
批判や問題点:高速決済(カタパルト)の導入がいつになるのか、現実に誰が使うのか不透明
〜解説〜
既存のブロックチェーン技術を応用した仮想通貨プラットフォームでイーサリアムが持つスマートコントラクト(賢い契約)も持つ。
ビットコインやイーサリアムと異なり取引の合意に「プルーフ・オブ・インポータンス」を採用、コインの保有数と取引の頻度など重要度をベースに電力をあまり使わずにセキリティを保持する。
日本のテックビューロ社のプライベートブロックチェーン「mijin」と連携してリップルを超える超高速の処理(カタパルト)を目指す。
仮想通貨の取引、初心者向けはコインチェック
日本の仮想通貨投資家は国内の取引所のほか、海外の取引所も利用している。
世界に仮想通貨の種類は1000以上あると言われ、中には詐欺的なコインも多い。
国内でアプリの使用率ナンバーワンなのがコインチェック。
コインチェックで上場している仮想通貨はCC銘柄(コインチェック銘柄)と言われており日本では知名度が高い。
参考:2017年の仮想通貨ランキング、ビットコイン14倍 イーサリアム100倍にリップル360倍