会見全文・コインチェック、2月13日 大塚取締役「ネムの補償のメドはついている」
【東京都渋谷区にあるコインチェックの本社が3階にある渋谷新南口ビル】
リアルタイム実況速報、コインチェック会見全文 2月13日
顧客資産580億円をハッキングで不正流出した仮想通貨取引所コインチェックが事業再開に向けて動き出した。
コインチェックは2月13日、金融庁に対して業務改善計画を提出した。
コインチェックは1月26日にハッキングにより仮想通貨「NEM(ネム)」で当時の時価580億円分の顧客資産を流出。
その後にコインチェックは仮想通貨の売買や日本円(JPY)の入出金を停止していた。
2月13日には日本円の出金のみを再開、NEMの補償時期やビットコイン以外の仮想通貨の売買再開のめどは立っていない。
大塚雄介取締役は2月13日20時、東京都渋谷区の本社で記者会見をして「ネムの補償のめどは立っている。日本円以外で顧客資産と自社資産の分別管理はできている」と述べた。
コインチェック会見全文、「ネムの補償、資金のめどはついている」
〜会見冒頭、大塚取締役の説明〜
「本日の時点でお話できる範囲でお話する。後日、お話できるタイミングで機会を設ける」
「本日、日本円の出金を止めていたのを再開した。401億円について出金を終了した。明日以降も出金は継続していく」
「ネムの補償はある程度のめどが立っている。明確な時期が決まったら報告する」
「仮想通貨の送金と売買は外部のセキリティーの会社と一つずつ確認して、安全を確認したらちゃんと送金と売買を再開する形で順次進めていきたい」
「一歩一歩、進めている。本日の時点で公表できるのはここまでになる。後日、ちゃんとした形で報告したい。本日の報告は以上にしたい」
〜以下は記者とのやり取り〜
ーー金融庁への報告内容は
「金融庁とのやりとりには答えられない。内容は進めている最中」
ーー業務改善命令に対して4項目の内容で報道が出ている分もあるが言えないのか
「報道の内容はわからないがこちらからは答えられない」
ーーネムの補償の額の見直しはあるのか
「現時点で、数量など公式な形ですでに答えている部分が全て」
ーーネムの補償が現時点でできないのはシステムの問題か、資金の問題なのか
「資金はすでに確定しているため、問題ないという確認をしている。補償の現金の手当てはできている。金融庁とのやりとりは公開できない」
ーー顧客資産と分別管理はできているのか
「分別管理はできている。日本円の出金では預かっている資金を返金している」
ーーネムの補償の資金はどこから
「自己の中から返済する」
ーーこれまで金融庁の登録が遅れた理由は
「今回の件とは関係ないので回答を控える」
ーー売買ができずに相場下落時点で売却機会を逸失したことに対する損害賠償が起きるのではないか
「申し訳ないと思って、送金と売買を待ってもらっている」
ーー売買ができないことについての補償は
「確認できないので答えられない」
ーー今後はどうするのか
「事業は継続させていただく。もちろん、金融庁からの登録ができなければ事業ができないことにはなる」
ーーネムの補償時期が決まらなければ不信感は拭えないが
「申し訳ない。ただ、補償はできる」
ーーこの二週間で決まったことは何なのか
「外部にセキリティーの確認をしてもらっている。まず、日本円の出金ができるのが一点。仮想通貨の売買と送金については前に進んでいる」
ーー全て完了するのはどれぐらいか、春なのか夏なのか、3年後なのか。顧客は損切りさえできない
「見通しはできているが最終的に報告できれば。いつぐらいかとお伝えしたいが、正式に決まってからでないとメドを伝えられない」
ーーネムの補償に安全性は関係ないと思うのだが、メドも教えられないのか
「1日でもずれてしまってはいけないので、ちゃんと決まってから報告したい」
ーーなぜ社長はこの場にいないのか
「私が内容を伝える責任があるので」
ーー他の企業との資本提携などは
「検討中のものもあるので、答えることはできない」
ーー直近の売上高や営業利益は、開示しないのか
「金融庁に提出はしているが、開示はしない方針」
ーー経営責任の明確化については
「業務改善命令の中身に関しては申し訳ないがお答えできない」
ーー現状での出金停止はありえないとの同業他社からの批判がある
「妥当な判断だと思っている」
ーーネットでは破産するという噂が立っていたが
「事業は継続していくつもり。金融庁の登録も継続してやっていく」
ーー日本円以外の仮想通貨も分別管理されているのか
「ちゃんと分別管理している」
ーー責任の取り方は、現時点で辞めるつもりはないのか
「そこらへんも含めて考えているところ。正式に決まれば報告する」
ーー流出したネムが換金されている話もあるが
「捜査関係についてはお話はできない」
ーー被害者の方へ一言
大塚取締役が帰社。