仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」が事業縮小 先物取引を3月31日で終了
仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」が事業縮小 先物取引を3月31日で終了
拡大を続けてきた日本の仮想通貨取引所の業界に陰りが見えてきた。
仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」は2月28日、先物取引について2018年3月31日をもって取り扱いを終了すると発表した。
2018年4〜6月に期限到来による決済を迎える先物取引は取り扱わない。
ザイフは2月にゼロ円で仮想通貨の売買が出来る状態やサーバーがダウンしてビットコイン価格が乱高下するなど混乱が続いていた。
ザイフを運営するテックビューロ社は2017年3月末時点で累積損失が4億2130万円と苦しい経営状態が続いている。
仮想通貨取引所は2018年に入り苦難の連続だ。
1月にはコインチェックが580億円の顧客資産をハッキングにより不正流出、ビットフライヤーは現物とFXの価格の乖離を埋める新ルール「SFD」で混乱が起きている。
2017年には一本調子で価格上昇を続けてきた仮想通貨も2018年に入って急落、投機市場としての仮想通貨は正念場を迎えている。
仮想通貨取引所ザイフの2月の主な出来事
2月6日:データベースサーバーのメンテナンスを実施後、ビットコイン価格が30分で70万円から100万円を往復
2月16日:ゼロ円でビットコインを大量に買える事件が発覚
2月21日:成行注文を一時停止
2月22日:サーバーにアクセスしにくい状態が続き、ビットコインの価格が市場から4割も下に乖離
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仮想通貨取引所「Zaif(ザイフ)」:先物取引お取り扱い終了のお知らせ