コインチェック、マネックスが買収 4月6日にも発表 社長は勝屋敏彦氏に
【東京都渋谷区にあるコインチェックの本社が3階にある渋谷新南口ビル】
コインチェック、マネックスが買収 4月6日にも発表 社長は勝屋敏彦氏に
ハッキングにより580億円の顧客資産を流出した仮想通貨取引所コインチェックが上場企業の傘下に入りそうだ。
NHKや共同通信、日経新聞が4月3日13時ごろ「コインチェック支援要請 マネックスが買収案提示」と報じた。
マネックスグループがコインチェックの議決権の過半を取得して子会社化する。
コインチェック創業者の和田晃一良社長と大塚雄介取締役を取締役から外し、マネックスが経営陣も派遣するという。
日経新聞は4月5日、「新社長にはマネックスGの勝屋敏彦最高執行責任者(COO)が就き、信用回復を目指す」とも報じた。
公式な発表は4月6日になる見通し。
報道を受けてマネックス証券は4月3日に買収を検討しているのは事実と認めている。
目次
マネックスグループ、報道で株価は24%高のストップ高まで急伸
日経新聞の報道を受けてマネックスグループの株価は4月3日13時ごろに急伸した。
マネックスの株価は13時の343円から13時30分には424円(24%高)まで上昇、30分で制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。
コインチェックは3月8日時点で170万口座を保有、2017年12月の取引高は3兆8537億円だった。
一方、日経報道によるとマネックスによるコインチェックの買収額は「数十億円になる見込み」。
コインチェックの財務体質は明らかでないものの「買収額として割高感はない」との声がネットでは多く見られる。
仮想通貨の市場は2018年に入り急速に小さくなってるとはいえ、ネット証券大手のマネックスグループの傘下に入れば信頼度は格段に増す。
仮想通貨での一攫千金を諦めたコインチェックの顧客がマネックスグループの中で株やFXに流れていくとの思惑も働く。
コインチェックはマネッックスグループに買収されることで、「ビットフライヤー」や「Zaif(ザイフ)」などよりも信用度の高い仮想通貨取引所になる可能性も出てきた。
マネックスグループとは、元ゴールドマン・サックスの松本大氏らが設立
マネックスグループとは傘下にマネックス証券を持つ金融持株会社。
元ゴールドマン・サックスの松本大氏らがインターネットでの証券業に可能性を感じて設立。
徹底したコスト管理で業界最安水準の手数料でネット証券を展開している。
マネックスグループは1月31日に仮想通貨研究所を創設、マネックス証券の大槻奈那執行役員が研究所長に就任していた。
コインチェックのハッキング騒動は1月26日に勃発しており、マネックスは騒動の約一週間後に仮想通貨研究所の創設を発表していたことになる。
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