起業家270万人、創業時の平均年齢は42歳 テクノロジー系では45歳に 米ケロッグ経営大学院

【米ケロッグ経営大学院は270万人の起業家を分析した】


(注:時価総額は2018年5月30日時点)

起業家270万人、創業時の平均年齢は42歳 テクノロジー系では45歳に 米ケロッグ経営大学院

成功した起業家は20代から動き出したというイメージは間違っているのかもしれない。

名門MBA(経営学修士)スクールの米ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院はこの5月に起業家の年齢についての研究を公開した。

ベンジャミン・ジョーンズ教授らは2007年から2014年の間、少なくとも1人の従業員を雇用した270万人もの起業家のリストを作成。

それらの起業家の創業時の平均年齢を調べると41.9歳だっという。

この約42歳という起業家の年齢はハイテク企業だけでなくネイルサロンやレストランなど幅広い業種が含まれる。

ここからテクノロジー系で、設立から5年間に売上高や従業員数が急増した企業に限定すると、平均年齢は45.0歳に上昇した。

さらに、別の会社に買収されるかIPO(新規株式公開)に至った企業での平均年齢は46.7歳とさらに高い。

データでは、50歳の創業者は30歳の創業者よりもトップ企業を作り上げる可能性が1.8倍高かった。




起業家に投資するベンチャーキャピタル(VC)は斬新なアイデアを持つ若い起業家に傾倒しがちだ。

ジョーンズ教授はこれらの研究から「ベンチャーキャピタリストは大きなミスを犯しているかもしれない」と指摘する。

一方、日本において一代で大企業を作り上げた起業家たちの創業時の年齢は若い。

ソフトバンクの孫正義氏は24歳、スタートトゥデイの前澤友作氏は22歳の時点で創業した。

一橋大学卒業後に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入り、堅実なスタートを切った起業家として知られる三木谷浩史氏でも32歳で起業に踏み切った。

日本では起業で成功するなら若いうちからという風潮は根強いものの、40歳以上の起業も注目されていくかもしれない。

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