仮想通貨、崩壊 ビットコイン8カ月ぶり安値 リップルも急落、ネムは1年前の価格に
【<ビットコインの1年間のチャート>ビットコインの価格は8カ月ぶりの安値まで下落した】
仮想通貨、崩壊 ビットコイン8カ月ぶり安値 リップルも急落、ネムは1年前の価格に
仮想通貨(暗号通貨)の市場が崩壊に向かっている。
情報サイトの「コインマーケットキャップ(coinmarketcap)」では、6月24日のビットコインの価格が6000ドルの大台を割り2017年10月末以来、8カ月ぶりの安値を付けた。
日本の仮想通貨取引所でもコインチェックで1BTC=65万円を下回り8カ月ぶりの安値水準。
リップル社のトークン「XRP」もほぼ9カ月ぶりの安値、NEM(ネム)に至っては1NEM=16円と2017年7月以来、11カ月ぶりの安値まで下落した。
足元で続出している仮想通貨への不安材料で売りが膨らんだ。
金融庁が6月22日にマネーロンダリング(資金洗浄)などへの対策に不備があったとして、仮想通貨6社に業務改善命令を出した。
命令を受けた最大手のビットフライヤーが新規顧客の口座開設の一時停止を発表、市場が縮小するとの懸念が広がった。
2017年に仮想通貨の売買で巨額の利益を手にして確定申告をした投資家には6月中旬に高額な住民税の通知が届き、仮想通貨を現金へと変える動きを促した。
さらには仮想通貨市場が回復しないとみた投資家の売り(ショート)も急激に増えて相場の急落を呼んだ。
2018年には欧米の複数の大手機関投資家が仮想通貨市場に参入の意欲を示している。
もっとも、このまま相場の下落が続けば欧米の大手機関投資家の顧客も仮想通貨に投資するのをためらいそうだ。