株式市場、2018年上半期振り返り 1月高値と3月安値、6月終値の比較

【2018年上半期の株式市場での主な銘柄の株価の推移】

注:2018年1月の高値と3月安値と6月末の推移、貸借倍率は2018年6月22日時点

株式市場、2018年上半期振り返り 1月高値と3月安値、6月終値の比較

2018年6月の最終営業日が終わり、上半期の株式市場が形式・実質的に終わった。

2017年秋からの米金利の上昇と株高を受けて始まったものの、2月に米金利の止まらない上昇や利益確定売りが重なり相場は急落。

日経平均株価は1月23日に2万4124円の高値を付けた後、3月23日に2万617円の安値を付けた。

その後は日経平均は2万2000〜3000円のレンジ相場となった。

2017年に勢いのあったファナックや安川電機などロボット関連が苦戦。

コマツなど中国関連、キヤノンやDMG森精機など欧州関連とされる銘柄も軟調に推移した。

足元の急激な株高で話題を集めているファーストリテイリングは1月の高値まで水準を切り上げたものの、軟調なまま沈んでいる主要銘柄も多い。




2018年上半期の株、1月高値から6月終値までの騰落率ランキング

【2018年上半期の主要な指標の推移】

【2018年上半期の1月高値から6月終値までの主要銘柄の騰落率ランキング】

主要銘柄について日経平均が高値を付けた1月23日から6月末の騰落率ランキングを並べた。

仮想通貨取引所コインチェックを買収したマネックスは売買を集めて市場の中心だった。

ロームと村田製作所の堅調さが目立つ一方、ファナックやローム、日立建機などは総じて軟調なまま。

6月29日の日経新聞はこれらの銘柄の株価変動の差について「MSCIのモメンタム指数に採用される銘柄の下げが目立つ」と分析した。

実際にコマツ、ローム、ファナックの6月22日時点の貸借倍率は10倍を超えており、売り方が主導した下げというよりは実需の売りが出たようだ。

逆に1月から6月末までに上昇した太陽誘電、イオン、OLCは貸借倍率が1倍を切っており、個人投資家の売りを焼いた踏み上げ相場になった。

三菱UFJなど銀行セクターは下げがきつく、新興市場ではミクシィも苦戦した。




2018年上半期を通して上げ基調だった銘柄は見当たらず、買い目線の投資家にとっては厳しい期間だった。

1月は堅調だったため売り一辺倒でも利益を出すのも難しかった。

結果的に2018年上半期は「楽天・ミクシィ・スルガ銀行の売り」に徹した投資家がリターンを手にした。

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