ビットコイン、「ストップ狩り」で乱高下か 価格が4時間で30%減、その後30%増に
ビットコイン、「ストップ狩り」で乱高下か 価格が4時間で30%減少から30%増に
仮想通貨ビットコインの価格が11月30日の早朝、かつてない規模で乱高下した。
11月30日の0時時点では130万円だったビットコイン価格は4時15分に93万円程度まで下落、その間わずか4時間で30%も下落した。
それから4時間後の10時15分ごろには120万円程度まで回復。
時価総額ベースで言えば21兆円から15兆円、20兆円の変動をわずか8時間で演出した。
ビットコイン価格の乱高下は外国為替証拠金(FX)の世界で知られる「ストップ狩り」の可能性もある。
ビットコイン、深夜と早朝に乱高下
【11月30日早朝のビットコインのチャート、コインチェックより】
「今朝のビットコイン価格はありえない動きをしましたね。何があったんでしょうか」
「FX業界でよく聞かれる『ストップ狩り』の可能性があるね。大規模な資金を持つ何者かが仕掛けたのかもしれない」
「何ですか、それ」
「FXでは持っている現金以上に取引をする手法としてレバレッジがあり、そのためには証拠金を取引所に差し入れなければならない」
「証拠金を超えた損失が出た場合、強制的に決済(ロスカット)が行われるんだ」
「きょうみたいにビットコイン価格が大幅に下がると、FXをしていた人はロスカットになっちゃいますね」
「その動きを見越して、大金を持ったヘッジファンドなどが大幅な売りを仕掛けるのをストップ狩りと呼ぶ。例えばビットコイン価格が130万円の場合、ロスカットの基準を100万円にしていた人もいただろう」
「巨額な売りを仕掛けて相場を押し下げ大勢のロスカットを誘ってさらに価格をさげる。その後に買い戻せば利益を得られるという仕組みだ」
「今回の暴落はなんで午前4時に起きたんですか」
「ストップ狩りが行われたと仮定すると、大手取引所ビットフライヤーの朝4時の定期メンテナンスの瞬間が狙われた可能性があるね」
「やっぱりFXは恐ろしいですね」
「FXが日本で流行を始めた当時、ストップ狩りは流行語にもなった。仮想通貨市場では株やFXの投資経験のない投資家も多く、今後もいろんな手法で狙われるかもしれない」
「1年以上前の安値でビットコインを買った人たちにとっては、この程度の変動なんて痛くもかゆくもないんやろなあ」