任天堂、スイッチ好調で爆発 売上高は2倍の1兆円、利益6倍の1700億 現金7400億円の超優良企業に
【任天堂の業績はこの1年間で劇的に成長した(過去5年間の売上高と営業利益)】
任天堂、スイッチ好調で爆発 売上高は2倍の1兆円、営業利益6倍の1700億 現金7400億円の超優良企業に
ゲーム業界の王者は決算も完璧だった。
任天堂は4月26日、2018年3月期の決算を発表した。
売上高は前期と比較して2倍の1兆556億円、営業利益は6倍の1775億円、純利益は36%増の1395億円だった。
これまで5000億円前後だった売り上げは一気に倍の1兆円に到達。
300億円程度だった営業利益は1700億円台まで飛躍した。
ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が世界中で売れた。
好調な業績により、2018年3月末の財務状態は無借金かつ現預金が7445億円と盤石。
2019年3月期の売り上げは14%増の1兆2000億円、営業利益は27%増の2250億円とさらなる成長を見込む。
マリオオデッセイが1000万本、ゼルダも850万本を販売 海外の方が好調
【ニンテンドースイッチが好調だった(会社HPより)】
「任天堂の決算は凄かったですね」
「スイッチ本体は発売から9ヶ月間たった昨年末のクリスマス前の時点で1000万台を突破、2018年3月末には1779万台まで売れた。これまでのハードと比較しても最速ペースで好調な決算は期待されていたね」
「それにしても売り上げが2倍の1兆円、利益は6倍なんてありえるのかしら」
「かつてスーパーファミコンが売れていた時のような勢いのある任天堂が戻ってきたね。ゲーム業界というのは大ヒットが出れば利益は急激に伸びる。パズドラのガンホー、ミクシィのモンストも会社の利益を何十倍にした」
「最近はゲームと言えばスマホアプリで家庭用の据え置き型は人気がなかったですもんね」
「スマホアプリのブームも一巡したね。それに、今では任天堂も自社ブランドの『ファイアーエムブレム』をスマホアプリ向けに提供するなど動いている。据え置きでもアプリでも、任天堂が強い時代がやってきそうだ」
【スイッチのソフトの売り上げ(決算説明資料より)】
「スイッチのソフトはスーパーマリオオデッセイが1000万本、ゼルダの伝説が850万本も売れたんですね」
「日本よりも海外の方が売れているね。マリオ関連は海外が8割、ゼルダも6割を占める。任天堂のソフトは海外にも通用するブランドになっている」
「据え置き型のゲームが売れている、って久しぶりですけど主に海外で人気なんですね。これからの任天堂はどうでしょう」
「任天堂は2019年3月期も売り上げ1兆円企業として成長を見込んでいる。スイッチの発売台数見込みも2019年3月期は2000万台だ。段ボールとゲームを組み合わせて遊ぶ『ニンテンドーラボ』の評判も良い」
「任天堂の時価総額は4月26日時点で6兆4000億円。なんだか凄い世界になってきましたね」
「任天堂の業績について市場の予想も高かったから明日以降の当面の株価は伸びないかもしれない。ただ、中長期的な成長期待は残るだろう」
「ゲームがちゃんと売れてれば、任天堂の決算で話題になりやすい為替の円高とか円安がどーでもよくなってくるでなあ」
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