ビットコイン、時価総額15兆円に 株式ではトヨタに次ぐ2位 分裂止まらず
ビットコイン、時価総額15兆円に 株式ではトヨタに次ぐ2位 分裂止まらず
仮想通貨ビットコインの盛り上がりが止まらない。
ビットコイン価格の上昇に火をつけた分裂(株式市場で言えば株式分割のイメージ)の期待により、ますます価格が上昇している。
仮想通貨の情報サイト「コインマーケットキャップ」によると、2017年11月20日23時点でのビットコインの時価総額は1367億ドルと、日本円換算(1ドル=112円)で15兆円を超えた。
国内の上場企業と比較すると、時価総額1位のトヨタ自動車の22兆6158億円に次いでビットコインが2位となる。
時価総額ベースでは約一ヶ月前にビットコインの上位にいたNTTやソフトバンクを抜いた。
ビットコインを資産として見ると、日本の有力な上場企業を上回る規模になった。
一方でビットコインを通貨として見た場合、円やドル、ユーロの通貨供給量(マネーストック)と比較すると100分の1程度になる。
今後、ビットコインは「スーパー」「キャッシュプラス」「ダイヤモンド」という新通貨が分裂して誕生する可能性があり、今後も大波乱が起きそうだ。
ビットコイン、さらに分裂 「スーパー」「キャッシュプラス」「ダイヤモンド」
・11月20日のビットコインと日本の上場企業、9月末の主要通貨のマネーストック(通貨供給量)
(注:ビットコインは1ドル=112円、ドルとユーロは9月末のレートで換算。日本と欧州はM3、米国はM2。
マネーストックの説明などはこちら:世界の通貨供給量、円・ドル・ユーロで約4500兆円 2017年9月時点)
「ビットコインの勢いは止まらないですね。2017年にビットコインキャッシュやゴールドと増えたのに、さらに分裂するんですか?」
「2018年1月2日にはビットコインキャッシュプラスとビットコインダイヤモンド、さらにはビットコインシルバーやビットコインプラチナ、ビットコインウランが誕生する可能性がある」
「漫画のドラゴンボールで敵役のベジータが言ってた『スーパーサイヤ人のバーゲンセール』状況ですね。いったい何が起きているんですか」
「中国のマイニング(採掘)企業が積極的に動いている。8月のビットコインから分裂したビットコインキャッシュはお互いに合計した価値以上の時価総額に拡大した。ビットコインから分裂させた新通貨は、もともとのビットコインと合計しても価値が増えるという見方が広がった」
「今は分裂(フォーク)させればビットコインと新通貨の合計価値が上がると思わせる状況が広がっている。ビットコインを含めて仮想通貨市場は株式市場のような投資指標が確立しておらず、現状を理論的に表現するのは無理だね」
「これからもビットコインの分裂を含めて仮想通貨市場は広がっていくんでしょうか」
「12月にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でビットコイン先物取引が上場される見込みだ。大手の投資ファンドも市場参入を表明している」
「大規模な資金を持った投資のプロが参入してくる。仮想通貨に投資している大多数の人たちが先物の概念を把握しているかもわからないね」
「ビットコイン先物が上場したら仮想通貨市場に参入するっつうイギリスのマングループはガンガン売りを仕掛けてくるかもしれんやで」