仮想通貨、イタリアでもハッキング被害 220億円相当のNano流出
仮想通貨、イタリアでもハッキング被害 220億円相当のNano流出
日本での仮想通貨取引所コインチェックでの580億円のハッキング被害に続いてイタリアでも悲劇が起きた。
イタリアの仮想通貨取引所「BitGrail」は日本時間2月10日のあさ5時30分、仮想通貨「Nano(XRB)」で不正な取引があったと発表した。
不正流出したNanoは1700万XRBで、被害総額は当時の時価(1XRB=12ドル)で220億円にものぼる。
Nanoの時価総額は2月10日時点で約1500億円で仮想通貨全体では23位(コインマーケットキャップより)。
不正流出したNanoは発行数量の13%にも達する。
すでに警察が調査を進めており、仮想通貨取引所「BitGrail」では法定通貨との入金や出金、仮想通貨の売買などすべての機能を停止した。
仮想通貨取引所「BitGrail」はNano以外の仮想通貨はハッキングの影響を受けていないと主張している。
仮想通貨Nanoを取り扱う海外の大手取引所バイナンスのCEOは事件を受けて、ツイッターで「BitGrailと連絡をとっており、ユーザー保護のために協力する」と説明した。
仮想通貨取引所「BitGrail」は2月8日、公式ツイッターアカウントで「XRBのマーケットは現在、利用できません」と発表していた。
仮想通貨取引所の破綻は過去のマウントゴックスの例に習い「GOX(ゴックス)」と呼ばれており、仮想通貨投資家の間では「イタリアでもゴックスが起きるのか」と騒ぎになっている。
・リンク集
仮想通貨取引所「BitGrail」の発表:https://bitgrail.com/news
BitGrailの公式ツイッター:@BitGrail
バイナンスCEOの公式ツイッター:@cz_binance