加藤大臣、国会の答弁 「資料は見せられない→原本でなければ出せる」 ご飯論法
【加藤勝信厚生労働相の国会答弁は「ご飯論法」と呼ばれている】
加藤大臣、国会の答弁 「資料は見せられない→原本でなければ出せる」 5月16日のご飯論法
加藤勝信厚生労働相の国会答弁で質問に対する返答が異質だと話題だ。
加藤大臣は5月16日、国会の厚生労働委員会で立憲民主党の長妻昭代表代行の質問に答えた。
長妻氏が法案を巡る根拠の資料について「労働基準監督署ごとのデータを示して欲しい」と幾度も質問。
加藤大臣は厚生労働省が企業を監督する方法がわかってしまうとして「資料は提出できない」と否定を続けた。
しかし、長妻氏が「帳簿を出せと言っていない」と告げると加藤大臣は「あくまで原本だと誤解をした、失礼した。そういう表をつくって対応できるようにする」と答えた。
加藤大臣のこのような質問のかわし方は「朝ごはんは食べたか」→「ご飯は食べてません(パンは食べたけど)」というような作法で「ご飯論法」と呼ばれている。。
平成25年度調査、データの詳細を追及中
【厚生労働委員会では長妻昭氏が加藤大臣を追及している】
厚生労働委員会では高度プロフェッショナル制度(高プロ)を含む法案についての議論が進んでいる。
高プロ制度は労働基準法にある労働時間規制を適用しない制度で、経営者が合法で好きなだけ労働者を働かせることができるとの批判が多い。
長妻氏は高プロ制度について「過労死がない制度でブラック企業が虎視眈々と狙っている」と指摘する。
高プロ制度については安倍晋三首相が「厚生労働省の調査によれば、裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」と答弁。
ただ、このデータの元になっている「平成25年度労働時間等総合実態調査結果」には問題があると明らかになり、加藤大臣が謝罪している。
長妻氏はこの「平成25年度調査」のデータについて、検証しようとしている。
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ヤフー:加藤厚労相が<ウソの答弁>をしたようです。
ヤフー:「朝ごはんは食べたか」→「ご飯は食べてません(パンは食べたけど)」のような、加藤厚労大臣のかわし方