日経新聞、2期連続の大幅減益 広告収入落ち込む【2017年1〜6月期】

日経新聞、2期連続の大幅減益 2017年1〜6月期

日本の大手経済メディアが苦戦している。

日本経済新聞社は9月27日、2017年1〜6月期の業績の記載のある半期報告書を関東財務局長に提出した。

営業利益は前年同期比23%減の53億円と、1年前の2016年1〜6月期の31%減の99億円から2期連続での大幅な営業減益となった。

イギリスの経済誌フィナンシャル・タイムズの買収など攻勢をかけているものの、国内での広告収入の落ち込みが響いた。

目次

4年間の業績
部門別利益

1〜6月期の業績比較、2014〜2017年


「日経はこの4年間で売り上げは着実に伸びているのに利益が落ち込んでいますね」


「2016年からの売り上げの増加はフィナンシャル・タイムズを買収して連結グループに業績を取り込んだ影響が大きい。ただ、国内では紙の新聞の広告収入が落ち込んでいるのだろうね」


「日経は紙の新聞は落ち込んでも電子版は伸びているんじゃないんですか?」


「2017年1〜6月期では紙媒体の部数は減少したが、電子版が好調で販売収入は全体として伸びた。それでも証券や金融、建設や不動産からの広告収入の落ち込みが厳しかったね」


「広告を出す事業者が大手の新聞社よりも新興のネットメディアとかグーグルアドセンスに出稿してるんやろか」


「いろんな調査でスマホの広告市場が大きくなっていると明らかになっている。日経電子版もここにきて急激にアプリでの広告を増やしている気はするね」




部門別利益の推移


「メディア自体の決算と言えば部門別の利益での不動産がどうなっているかですよね。うーんと、日経は不動産の利益は動きがないですね」


「日経新聞のセグメントの分類はメディア事業が紙の日経新聞に電子版、フィナンシャル・タイムズやテレビ東京の業績だ。その他の事業に含まれているのは不動産の賃貸および管理だね」


「朝日新聞が不動産で伸びまくってるのとは対照的やな」


「アベノミクスを否定している朝日新聞が不動産で儲かってて、現政権を肯定気味の日経が儲かってないなんて面白いわね」

・朝日新聞の財務分析




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