世界の通貨供給量、円・ドル・ユーロで約4500兆円 2017年12月時点
世界の通貨供給量、円・ドル・ユーロ
世界経済で主要な通貨の供給量はどれぐらいなのか。
基軸通貨であるアメリカのドル、欧州のユーロ、日本の円が世界で広く流通しており、3通貨で約4500兆円になる。
2017年には仮想通貨全体の時価総額は80兆円を上回り法定通貨に対して存在感を発揮し始めたものの、2018年に入りその勝ちは急落している。
円とドル、ユーロの最新の通貨供給量(マネーストック・マネーサプライ)をまとめた。
円・ドル・ユーロの通貨供給量(マネーストック)
【2017年12月の主要3通貨の供給量の表】
2017年12月末時点での各国の通貨供給量。
日本と欧州はM3、米国はM2。
通貨供給量、マネーサプライ(マネーストック)とは
マネーサプライ(money supply)とは法人や個人、地方公共団体などの通貨を保有する主体(=金融機関や中央政府以外の経済主体)が保有する通貨量の残高。
マネーストック(money stock)とも呼ばれ、通貨供給量や通貨残高と訳される。
日本では日銀が1955年以降、マネーサプライ統計として公表してきた。
日銀は2008年6月に範囲の見直しを行って統計の名称をマネーストック統計に変更している。
日本では「現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(譲渡性預金)」の「M3」が代表的な指標。
日本での「M1」は「現金通貨+預金通貨」で、簡単に決済に使える資金を指す。
M2はM1に「準通貨(定期預金や積立預金、外貨預金)+CD(法人が使う譲渡性預金)」でゆうちょ銀行や農協などを除く。
M2にゆうちょ銀行の郵便貯金などを足したものがM3となる。
国によってその範囲は異なり、時期によっても政府系金融機関の民営化などで意味合いが変わる。
米連邦準備理事会(FRB)は2006年以降に「有用性がない」としてM3の発表を中止した。
マネーストックが「中央銀行を含む金融部門の全体が経済に対して供給する通貨」であるのに対して、マネタリーベースは「中央銀行が供給する通貨」を意味する。