実況速報、サッカー日本代表 W杯メンバー23人決定の会見 ほぼ全文

実況速報、サッカー日本代表 W杯メンバー23人決定の会見 ほぼ全文

ついにロシアW杯に向けた23人のメンバーが決定した。

監督解任騒動で話題を集めた日本サッカー協会は5月31日16時、ワールドカップに臨む23人の選手を発表した。

日本サッカー協会はW杯予選を勝ち抜いたハリルホジッチ氏を本大会直前に電撃解任、西野朗氏を監督に据えた。

西野監督は目標を「日本らしいサッカーをすること」と話したうえ、「相手のゴールに全て直結する展開に持っていく必要はない」とハリルホジッチ前監督の方針を否定するような見方も示した。

サッカー協会の日本代表W杯メンバー23人決定の会見をリアルタイムで更新、ほぼ全文を記載した。

会見者は西野朗監督。

目次

要旨
全文
23人
今後の日程

メンバー発表会見、要旨

・総合的に考えて19日の初戦コロンビア戦でベストパフォーマンスを出してくれる選手を選んだ

・大きな目標は日本らしいサッカーをすること

・相手のゴールに全て直結する展開に持っていく必要はない、相手の陣形を崩してスタミナを奪っていくのも重要

・リスタートは日本のストロングポイント

・武藤は少ないチャンスをゴールに持っていく嗅覚がある

・5月に視察した香川はたまたま、その日のコンディションが良くなかった

・本田の影響力はチームにプラス、経験値だけでないストロングポイントがある




メンバー発表会見、質疑応答

ーー今の心境は
「ブラジルでの結果を踏まえて成長し、ロシアに向けての強化を進めてきた。選手たちも切磋琢磨しながらプレーヤーとして競争した中で目指してきた大会。最終的にきょう23名を選ばなければいけない。指導者にとって選べることの厳しさはどんな人でも持っている」
「代表はいろんなものを選べる。サムライブルーの形、ロシアW杯、大舞台でのフットボールを見せなければいけないメンバーの選考、この期間の中で決めさせてもらった」
「現在、非常に伸びている選手もいる。これから飛躍してくれる選手もいる。いろんな要素を含めて選ばなければいけないメンバー。瞬間に決めれるものでもない。昨日のゲームが全てではなく、総合的に考えた中で来月の19日にベストパフォーマンスを出してくれる選手、いろんな可能性を考えて選んだ」

ーーいつ最終的なメンバーを決断したか
「最終的には今朝、昨日のゲームを含めて全員のメディカルチェックを行って、スタッフの意見も聞きたい中で決めた。ただ、自分の中で昨日終わった時点で大きな怪我はなかったのでリストは作った」

ーー重要視したポイントは
「対戦国を含めていろんなプラン、シチュエーションを考えた。どれだけ絵を描けるか、選手がそこにどう入ってくるか、可能性をたくさん持ちたいのが指導者。可能性を膨らませられる選手、ポリバレントとは言ったが、そういうことも含めて色々考えた」
「第一試合、第二試合、第三試合という中でシミュレーションができる、選手がそこに入ってくることを考えながら。膨らんでくることは間違いない。選手の可能性を信じたい」

ーー直前から落選した3人、井手口と浅野と三竿について
「非常に有望な若手の3人。この舞台に立たせてくれたのも彼らの力が大きい。代表でのパフォーマンスは強く感じていた。ただ、彼らの現状が、そういう環境でなかった。鍛えられている彼らであれば、そういう彼らがいたと思う。確認したいと思って招集、パフォーマンスは上がっていた」
「昨日も制限された時間でトライしてくれた、可能性はもちろん考えたいところだが、現時点でのトップパフォーマンスでは、もてなかった。彼らには期待している、これからの日本を背負ってくれる選手だと思う」

ーーもっとも頭を悩ませたポイント、ポジションは
「過去の経験値、実績はある。コンディションでなかなか出ない選手、でも過去に力をもった選手、将来に力を感じる選手、基準として考えた。現状、非常に飛躍している選手もいる。将来的に伸びてくるであろう選手たちの見方もあると思う。19日の開幕、トップのパフォーマンスを持ってくれる選手を常に考えてきた」

ーーこの23人でどんなサッカーを
「そういう絵をたくさん描きたい。素晴らしい積み上げてきたストロングポイントを生かし、また違う対応をした変化をもたせたチームで、そういうサッカーを披露したいとも思う。これから変化していくと思うが、各チームに対応できるベストな代表チームを結束して全員で作り上げたい」

ーーロシアW杯で具体的な目標は
「日本らしい、サムライブルーらしい日本のサッカーをやりたい、その大きな目標を強く持って。具体的に数字であれば、一試合一試合、ポイントをとってグループステージは抜けたい。そういう数字が残せれば日本のサッカーをある程度、表現できるのではないか」

ーー乾は怪我が回復して19日にはトップコンディション、井手口らはゲーム感が衰えているという判断か
「乾は昨日ゲームに強引に入ることは、避けさせた。ただ、そういう状況に回復している。これから全体練習に参加でき確証を持っていた。メディカルも考えました。井手口や浅野との比較でなく、彼はプレーできる、彼のスタイルは貴重。メディカルは問題ない。ゲームで確認はできなかったが、彼は二週間、良い状態だった。そういう予測のもと、ロシアには入れるという流れ」
「井手口、浅野はゲーム感だけです。フィジカルや感覚は高まっていた。確証はなかなか持てないというのはあった。ここは二週間で本大会でトップフォームに入れるか、確証が持てなかった。現状よいプレーだったが、ポジションのバランスもあった」

ーーメンバーを見る限り実績のある選手が多い、ロシアで勝つ可能性を突き詰めたメンバーか
「実績のある選手だけではない。若い力のある選手たち、ベテランからの影響も受けて良い状況でチームに入っている。若い選手はこれからのサッカー界を担う、もっとベテランたちを超えることを考えないといけない。経験値のある選手たちも、非常に良いパフォーマンスをしている。バランスをとったチーム編成が理想」




ーー本番までに戦術面とメンタル面、もっとも強く求めていきたいこと、キーワードは
「戦術に関しては、対応をしていかなければいけない。いろんな状況の中で、日本のサッカーが通用できる部分、できない部分は間違いなく起こってくる。高いステージで自分たちが有利にゲームを進めらるというのも、そういう対応力、昨日のゲームも今までと違った戦いをしてもらった」
「選手も自分のポジションが変わっても順応してくれた。色んな意味で対応力、自然にそういうことができれば完成していく。そういう強さを求めていきたい」

ーーメンタル面では何を求めるのか
「経験値のある選手たち、大舞台でいままでと違う感覚、それを持ってピッチに立っていかなければいけない。初ワールドカップの選手にとっては難しいアプローチ。厳しい瞬間を想定させた中でプレーさせていかなければいけない。0コンマ、何センチで勝負が決まる世界。厳しい状況を想定して準備しなければいけない」

ーー「チャンスをたくさん作る」「点を取れる選手」のどちらを選ぶか
「昨日の3バックもだが、色んな状況の中で3、4、5バックの状況もある。ただ中盤での主導権を握る、相手のアタッキングサードを攻略していく。センターもワイドも作っていこうと。中盤での攻防を意識させて。相手のゴールに全て直結する展開に持っていく必要はない。ある時間は相手の陣形を崩してスタミナを奪っていく。そういう中でアタッキングサードへの攻略を増やしていく」
「昨日でもそういう展開は作れていた。決定力不足をネガティブに捉えるのではなく、チャンスを多く作っていくことの重要性も考えたい。武藤のようにチャンスが少ない中でも得点力がある選手もいる。彼は確率的に高い選手、少ないチャンスでゴールできる」
「チャンスを増やしたいが、想定しているよりは持てない。そういう中で彼みたいな嗅覚を持った選手も必要。チャンスを増やしていくのが全体として必要」

ーーたくさんの絵は対戦相手によって色んな戦術を考えるという意味か
「自分の中ではたくさん膨らむのは間違いない。この選手を選んで、どいうキャスティングで、ゲームで、ポジティブには考えられる。それを落とし込むのが難しい。選手たちにも同じように描いてもらいたい」
「例えばリスタート、これは日本のストロング。色んなパターンを想定して、190センチのDFに対してどうするか、いろんな絵を描きたい。あるパターンを全員が共有できれば、いろんな得点がリスタートで生まれる」
「攻撃も同じ。いろんなパターンを選手に、いろんな準備をしなければいけない。日本人の良さは対応力が早い。グループでの仕事に対する理解度のプレー、日本選手は本当に順応できる。そういう良さのある選手をセレクトしたというのもある。一つのパターン、システムに固執するだけより、オプションを選手に持たせる。短くても落とし込んでいく。」

ーー勝つ上で最も期待を寄せるキーマンは
「一人とは言い切れないし、選んだ選手全員がそうであって欲しい」

ーー具体的な数字があると、もっと応援する気持ちになるのだが
「選手にはキーマンというより、自分のトップパフォーマンスを、まず大舞台で出して欲しいと思う。色んなディシプリンあるが、その選手しか出せないストロングなプレーをまず出して戦って欲しい」
「各ゲームに対してポイントを取りたい。厳しいゲームもあるかもしれない。グループステージ突破を少なくとも考えている。ギリギリの戦いの中で、選手たちと、常に求めて戦いたい」

ーー昨日の試合はサイド攻撃が目立っていた、その位置づけは
「昨日のシステムであればサイドの長友・原口・高徳、ある程度ポジションをワイドにとっている。センターで大島がボールを動かしていたが、そうしていればサイドの攻撃は増える。昨日も香川、柴崎と入ってボール保持ができればサイドアタックは当然増えていく」
「それだけでは単調になる。終盤増えたのがセンターからの崩し。それをさらに求めたい。メンバーにイメージはある。まだコミュニケーションをうまく取れていないが、オプションを増やしていかないと。グランダーでスピーディーなことが起きないと、難しいので。感覚的に共有できる部分はたくさんある」

ーー5月時点で香川は厳しい状態だと言っていたが
「香川は5月に入ってヨーロッパ視察して、その日はコンディションがよくない日だった。前後、彼なりに回復して状態が良かったと。たまたま私が行った日、その状況を見ると『間に合うかな』という気はした」
「ただ、その後回復力もよく、ゲームに出るような状況、制限はあったがゲームに出れる状況。監督の判断はわからないが、状態は間違いなく上がっているのが確認できたのでメンバーに入ってもらった。キャンプ10日間でも上がってきた。昨日も時間を増やした中で、最近3カ月の中では一番長いパフォーマンス、彼らしいプレーもいくつか見れた。中盤での彼の独特な感覚、センスは高まっていくのではないか」

ーー3大会連続で出場の本田は
「本田も同じ。コンディションは上がってきている。彼の影響力はチームにプラスをもたらしてくれている。経験値だけではない彼のストロングな部分、このキャンプで強く感じた」

ーー本田はW杯で優勝するとも公言している、マイアミの奇跡の西野監督はロシアW杯でどんな奇跡を見せてくれるか
「奇跡を膨らませていきたいが今は現実。23人を選んでこれからどういうサッカーができるのか。選手がどう活躍してくれるのか、その楽しみだけ。奇跡と言われてもお答えできることではないが、初戦コロンビアに強く入っていける、そしてコロンビアを倒す。それを今は小さな奇跡かもしれないが持ちたい。選手たちの活躍を願う、期待する」




2018ロシアW杯、サッカー日本代表23人のメンバー

〜GK〜
川島永嗣(メス)、東口順昭(G大阪)、中村航輔(柏)

〜DF〜
【センター】
昌子源(鹿島)、槙野智章(浦和)、吉田麻也(サウサンプトン)、植田直通(鹿島)

【サイド】
長友佑都(ガラタサライ)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガー)、遠藤航(浦和)

〜MF〜
【守備】
山口蛍(C大阪)、長谷部誠(フランクフルト)、大島僚太(川崎)

【攻撃】
本田圭佑(パチューカ)、柴崎岳(ヘタフェ)、原口元気(デュッセルドルフ)、香川真司(ドルトムント)、宇佐美貴史(デュッセルドルフ)、乾貴士(エイバル)

〜FW〜
岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀(マインツ)、大迫勇也(ブレーメン)

今後の日程、サッカー日本代表

〜6月〜
8日(金)強化試合 vsスイス(26時)
12日(火)強化試合 vsパラグアイ(22時)

14日(木)W杯ロシア大会開幕

19日(火)本大会予選 vsコロンビア(21時)
24日(日)本大会予選 vsセネガル(24時)
28日(木)本大会予選 vsポーランド(23時)

・この記事の関連リンク

日本サッカー協会:公式サイト






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