仮想通貨に巨人 「270兆円ファンド」の米フィデリティが参入を検討 GSに続くか
仮想通貨に巨人 40兆円ファンドの米フィデリティが参入を検討 GSに続くか
仮想通貨(暗号通貨)市場に米国の巨人が続々と参入しそうだ。
ニュースサイトの米ビジネス・インサイダーは6月7日、「米資産運用のフィデリティが仮想通貨取引に向けて大きく動いている」と報じた。
フィデリティは社内向けの求人広告でエンジニアなど仮想通貨取引に関する人材を募集しているという。
ビジネス・インサイダーの報道に対してフィデリティはコメントを控えた。
非公開企業で独立系のフィデリティは米国のほか世界各地で投資信託の販売・運用をしており、2017年末の運用資産額は約270兆円(2兆4500億ドル)。
ニュースを受けて香港の仮想通貨取引所「バイナンス(binance)」のジャオ・チャンポン(CZ)CEOは「小さくないファンドだ」とコメントした。
仮想通貨の市場は2017年に急騰したのち2018年には急落したものの、世界の機関投資家からの注目度は高まっている。
アメリカの大手金融グループのゴールドマンサックス(GS)は2018年5月、ビットコインの取引開始を取締役会で決定したとニューヨークタイムズが報じた。
米トムソン・ロイターの2018年4月の調査では、世界の大手銀行やヘッジファンドなど400社超のうち少なくとも50社が半年以内に仮想通貨の取引を開始する予定だと答えている。
フィデリティやGSなど世界の大手機関投資家が仮想通貨の取引を開始すれば、各国の高齢者や富裕層の資金が徐々に仮想通貨市場に入ってくるだろう。
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