将棋名人に勝ったAI開発の会社が新規上場 スマホアプリ手がける「ヒーローズ」

【頭脳ゲームプログラミングの歴史、会社ホームページより】

将棋名人に勝ったAI開発の会社が新規上場 スマホアプリ手がける「HEROZ(ヒーローズ)」 時価総額は120億円

世界で初めて将棋の名人に勝ったAI(人工知能)の開発者が所属する企業が新規上場(IPO)する。

AIを活用したインターネットサービスの開発や運営を手がけるHEROZ(ヒーローズ)は3月15日、東京証券取引所からマザーズ市場への新規上場を承認されたと発表した。

上場予定日は4月20日で、上場時に想定する時価総額は約120億円。

消費者向けにはAIを活用したスマホアプリ「将棋ウォーズ」をリリース、企業向けには金融分野で株価の予測などを行うAIサービスや建設分野で最適な構造設計を行うAIサービスを提供している。

名人に勝った将棋ソフト「ポナンザ」の会社として、株式市場では今後の事業拡大の期待を集めていきそうだ。

・ヒーローズ、4月23日に過去最高の初値上昇率を記録




ヒーローズ、売上高は10億円程度 主力はゲームの将棋ウォーズ

【ヒーローズの業績、有価証券届出書より】


「将棋名人に勝ったAI開発の会社ってインパクトのある企業が上場しますね」


「正確には2017年第2期電王戦で佐藤天彦名人と対局、世界で初めて名人に勝利した将棋AI『ポナンザ』の開発者である山本一成氏が所属する企業だね」


「最先端のAIで稼ぐ企業って何だか凄そうですね。ヒーローズはどうやって稼いでいるんですか」


「会員数は420万人以上のスマホアプリの『将棋ウォーズ』が主軸のようだ。2018年4月期の第3四半期までの売上高で約9億円のうち、5割がアップルとグーグル向けだ。これがスマホアプリの売り上げじゃないかな」


「そうすると将棋ゲームを作っている会社ということですか?」


「将棋ゲームのほか、株式会社ポケモンと対戦ゲーム『ポケモンコマスター』で協業している。AIを使った金融や建設分野のサービスも提供しており、上場を機にいろんな分野に進出できるかもしれない」


「設立が2009年の会社ですもんね。AIベンチャーの新規上場とくればテーマ株として人気を集めそうです」


「大株主の名前を見るとレオスの藤野英人社長やカリスマ投資家の片山晃さんがおるな。他の株主ではバンダイナムコやコーエーテクモがいるから会社としてはゲーム色が強そうや」






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