エジプト、SNSのフェイクニュース対策 5000人以上のフォロワー持つアカウントに法を適用
エジプト、SNSのフェイクニュース対策 5000人以上のフォロワー持つアカウントに法を適用
SNSの有名人たちに社会的責任が問われるようになっている。
エジプトは7月16日、フェイクニュースを発表するジャーナリストを罰する法律を可決したとロイター通信が報じた。
特徴的なのはSNSの扱いだ。
ツイッターやフェイスブックなどで5000人以上のフォロワーを持つアカウントもメディアとみなし、新法の適用対象とした。
従来のメディアだけでなく、有名なアカウントも間違った情報を呟けばエジプトでは刑事罰の対象になる。
エジプトでは「新法により、当局がメディアを支配できてしまう」との懸念も出ているという。
SNSが普及した結果、フォロワーの多いアカウントは従来のメディアと並ぶかそれ以上の影響力を持ち始めており、世界各国の政府が対策を考えている。
SNSでのフェイクニュースを巡っては世界的な議論が続いている。
2016年の米大統領選挙ではフェイスブックがフェイクニュースの拡散元になったとの批判を受けた。
フェイスブックは対策を導入するも「対策の対策」が出てきていたちごっこの様相も呈している。
日経新聞によるとマレーシアでは4月3日、フェイクニュースの発信者に最高で約1400万円の罰金や6年以下の禁錮刑を科す対策法を議会が可決した。
シンガポール政府も新たな立法を目指しているという。
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REUTERS:Egypt targets social media with new law
日経新聞:フェイクニュース、アジアも揺らす