スルガ第三者委員会、行員アンケート要約 「偽装ない案件は100件中1、2件」 スルガ銀行の実態
スルガ第三者委員会、行員アンケート要約 「偽装ない案件は100件中1、2件」 スルガ銀行の実態
データ改ざんで揺れるスルガ銀行の驚異の実態が明らかになった。
シェアハウスローンの不正などについてのスルガ銀行の第三者調査委員会は9月7日、調査報告書を公表した。
行員からのアンケートでは「偽装が一切無い案件は100件中、あって1件か2件」という厳しい指摘が出た。
そのパワハラ体質は「数字ができないなら、ビルから飛び降りろ」「首を掴まれ壁に押し当てられ」「天然パーマを怒られる」など壮絶。
第三者調査委員会の行員アンケートの対象者は役員・従業員で2710人、パートタイマーで982人の合計3702人。
そのうち3595人からの回答があり、特徴的な部分を抜粋した。
スルガ銀、行員アンケート 特徴的な回答の要約、抜粋
新規以外の稟議を作成していると恫喝させられ、できるまで夜遅くまで電話セールスさせられる。
普通では売れる商品ではない。
毎月、月末近くになってノルマが出来ていないと応接室に呼び出されて(バカヤロー)と机を蹴ったり、テーブルを叩いたり、1時間、2 時間と永遠に続く。
過度な営業目標があり、目標は必達であり、達成出来ていない社員には恫喝してもよいという文化があります。
「なぜできないんだ、案件を取れるまで帰ってくるな」といわれる。首を掴まれ壁に押し当てられ、顔の横の壁を殴った。
数字ができないなら、ビルから飛び降りろといわれた。
毎日2~3時間立たされて詰められる、怒鳴り散らされる、椅子を蹴られる、天然パーマを怒られる、1 ヶ月間無視され続ける等々。
死んでも頑張りますに対し、それなら死んでみろと叱責された。
数字ができなかった場合に、ものを投げつけられ、パソコンにパンチされ、お前の家族皆殺しにしてやるといわれた。
被害者が精神的に追い詰められて休職や退職に至ったら、それを反省するどころか、営業推進を一生懸命に行った結果だと肯定し、その数や追い詰め方を自慢し競い、賞賛されるような状況。
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スルガ銀行第三者調査委員会:調査報告書(公表版)