楽天、サッカーのヴィッセル神戸は1億5000万円の赤字で債務超過が目前 野球の赤字は5000万円
【4月10日の官報より】
楽天、サッカーのヴィッセル神戸は1億5000万円の赤字で債務超過が目前 野球の赤字は5000万円
IT企業の楽天グループが経営するスポーツチームでは野球、サッカーが共に赤字だった。
プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営する株式会社楽天野球団とサッカーチーム「ヴィッセル神戸」を運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社は4月10日、2017年12月期の決算を官報に公表した。
楽天野球団は5044万円の赤字(当期純損失)、楽天ヴィッセル神戸は1億5455万円(当期純損失)の赤字だった。
会社として14期を迎えた楽天野球団は設立からの利益の累積が8773万円まで減少。
同じく14期の楽天ヴィッセル神戸は設立時からの累積損失が6億5105万円まで拡大した。
楽天ヴィッセル神戸は2018年12月期に1000万円以上の赤字を出せば債務超過に陥る。
経営不振だったヴィッセル神戸はかつて、楽天の三木谷浩史会長がポケットマネーで債務超過を解消した経緯ががある。
両社の2017年12月末の財務状態は不安定で、1年以内に支払わなければならない負債(流動負債)を手元の現金など(流動資産)で賄えない。
親会社の楽天が巨大なために経営を安定させる手段はいくつも残されているが、スポーツ球団が強さを求めながら安定した利益を稼ぐのは難しい環境が続いている。